突然ですが先日、山梨ワイナリー『シャトー酒折』に行ってきました。

今年wine-kanでもご用意する新酒『甲州にごり』の瓶詰め前段階のものが飲めると聞いて、二つ返事で参加させて頂きました


酒折駅は無人駅でした。初めての無人駅でちょっと戸惑いました。
駅からワイナリーまでの道は結構な急斜面の坂道で、運動不足の飲んだくれにはチトきつい道のりでした



行く途中にぶどう畑がいつかかありましたがほとんどが収穫後でした。でもまだ少し残ってる畑も!

着いた時は休憩中らしく、ワンちゃんと和んでました

そしてワイナリーの中へ!



発酵タンクがすごいたくさんあって、その奥に樽に詰めたばかりの今年の新酒もありました。
シャトー酒折さんは衛生面でとても気を使っているらしく、使った機材もただ洗うだけでなく洗剤の漬けてからクエン酸のタンクに入れて洗い流してから使うそうです。
なぜそこまでするのか?
その理由は清潔にした方が醸造の段階でSO2(二酸化硫黄、いわゆる酸化防止剤)の量を減らす事が出来るからだそうです。
そこまで考えながらつくっているんだと関心しました


これが収穫したばかりのマスカット・ベリーA
これかタンクでつぶされるとこんな感じに。

発酵が始まってばかりで温度もキッチリ管理されてました。

この棒でかき混ぜるそうです(持ってるのは醸造責任者の井島さんです)



まだ収穫したばかりのぶどうもあって、地元の栽培家さんの池川さんが育てたぶどうです。
たくさんの種類があって醸造家の井島さんもこれはなんだっけ?って感じでした。
なぜこんなに種類のブドウが一緒になってるのかと言うと、これは『ザ・ジュエリー・オブ・キスヴァイン』というワインになるからだそうです。

毎年使うブドウは井島さんも分からないらしく、栽培家さん達に任せてるらしいです。
それで使っているぶどうも年々増えているらしく、去年は48種のブドウが使われたそうです。
Kisvinとは、栽培家池川仁、荻原康弘を中心に醸造用ブドウ栽培技術の確立を目指し品種のポテンシャルを如何に引き出すかをテーマに大学の研究者も参加するグループです。
[Jewels]は宝石箱の意。その名の通り通常はワインにすることのない、高級生食用ブドウ 48種類を使いワインにしました。ただし生食用とはいえ、そのDNAは全て醸造用のヨーロッパ系品種を親にもつ葡萄たちです。
宝石箱といえばまず思い浮かぶのは海賊たち。ということで、今年はラベルまで海賊にしてしまいました。原料葡萄だけでなくラベルにまで栽培家の遊び心が詰まったワインです。
マスカット香だけでなく、バナナやパパイヤ、パイナップルなどトロピカルフルーツを思わせる香りがとても華やかに広がります。ラベルイメージとは逆にエレガントで滑らかであり、爽やかな酸味が広がるワインです。「シャトー酒折ワイナリー様のコメントより」
http://www.sakaoriwine.com/list/viniferamix2011grape.pdf
上記のアドレスをクリックすると使用してるぶどう全てが分かります


そして今年の甲州にごりをテイスティング!
飲んだくれの感想は『うまいなぁー、これ!』
お世辞でもなく、もちろん感じる若々しいフレッシュさもキレイな酸やリンゴを思わす果実味も全て旨く一体化してて、解禁日が待ちどうしくなる味わいでした

他にも今年の甲州ドライやマスカット・べりーAの新酒も試飲させていただきました


そして地下セラーに樽の中で眠っているワインも試飲させていただきました。

樽で眠っているシャルドネやシラー、そしてマスカット・べりーAなどを試飲させて頂き、まだまだ若い感じはありますが、内に秘めたポテンシャルを感じる貴重な体験をさせていただきました


最後に瓶づめしてあるシャトー・酒折のアイテム全て試飲させていただきました。
個人的にはマスカットベリーA 樽熟成 キュベ・イケガワに感銘を受けました

あまりいい年ではない、とは言われたのですが『何これ!旨いじゃん!!』
正直いうとマスカットべりーAで美味しいのにあまり当った事がなかったですが、このワインはマスカットベリーAの中でも『僕の心のベストテン、第一位』です

と言う事で、wine-kanも今年は『シャトー酒折 甲州にごり』国産新酒をご用意しますので、みなさん楽しみにお待ちください
