酒の大桝本店の酒井でございます。
みなさんこんにちは。
さてさて、この度私は
「くらけん」
なるものに行ってまいりました。
くらけん?
「自分、不器用っすから・・・」
たか“くらけん”。
と、冗談はさておき(^^;
一般的に「くらけん」は
「蔵見学」略して蔵見ですが
酒の大桝的な「くらけん」は
「蔵研修」略して蔵研。。。
一泊二日、「酒造り研修」
に行って参りました。

お世話になった蔵元さんは
山形県天童市の「出羽桜」さん。
まずは天童市内の本社工場を
駆け足でかる~く見学。

午後イチには研修場所である
山形工場へ移動。
いよいよ、酒造り研修のはじまりです。
が、今年の仕込みは例年よりも
前倒しになっている様で、
伺った時期は終盤戦といったところ。
なんとなくノンビリとした
雰囲気でございました。
さて、最初の作業はいきなり
麹室での作業です。
蒸したお米の一粒一粒に
麹を定着させる為に
ほぐしていく作業です。
正直、室の中に入れるとは思いもよらず。
「私なんかが入ってイイんですか?」
「変な菌、持ってるかも知れませんよ~」
なんて思いながらの作業です。

ほぐし終わると、またひと塊にして
布団に包まれ麹を定着させていきます。
その後は定着した麹米を乾燥させ
仕込タンクに投入といった流れです。
この麹米「食べられるよ」との事
なので頂いてみると・・・。
ご飯の味を想像いたのですが、
ご飯ではありません。
栗です。
茹でた栗の甘さをより引き立てた
味と云えば伝わるでしょうか?
香ばしい香りと相まって、おいしいです。
この栗の様な味と香りが出れば、
麹米としては成功だそうです。

さてさて、次なる作業は仕込タンクが
並ぶ場所に移動しての櫂入れ作業です。
発酵中のモロミの中はガスが充満してます。
そのガスを抜いてより発酵しやすい
環境にしてあげるのです。
この作業、普段使わない筋肉を使う為か
結構しんどい作業ですが、
旨い酒の為ならエンヤコーラです。ハイ。
と、ここらへんで一日目の作業は終了。
お疲れさんでしたーって、
いやいや、まだまだ!
ここはお酒を「売るほど」造る酒蔵ですよ!
その舌にのせて試してみなければ(笑)
夕飯のお供は「桜花吟醸 生原酒」
でございました。(写真忘れました)
飲む、と言うよりはチェック作業と
言った感じでしょうか
杜氏さんと蔵人さんは出来栄えを、
私は純粋にお酒を楽しんでしまいましたが(汗)

特別に頂戴した搾り前夜のモロミです。
穏やかな味なんだけれど荒々しいというか
パンチ力があるというか
正直、「旨い!」とは言えなかった。
けれど、これは半製品な訳で瓶詰めされた
完成品と飲み比べたら面白そうだなと思いながら
一日目の夜は更けていくのでありました。
次回2日目へ続く。