今回は男の辛口蔵として名高い「鷹勇」(鳥取・大谷酒造)さんの、(当店では)今回限定入荷のお酒のご紹介です。

通常当店では「辛口純米」(写真左)を定番商品として取り扱いしてます。そう、鷹は飛んでいますね。
そして今回初入荷となったのが「超辛口純米」(写真右)。なんと鷹がデカくなって木に止まっております

この2種類、使用米(山田錦&玉栄)や精米歩合(50%!!)は共に同じなんです
じゃ、何が違うのかと日本酒度を比べると「辛口」は+8.5で「超辛口」は+10。。。
って。。。どちらも辛口で、あまり変らない感じですなあ。。。
どこが違うのか?!
酒歴ばかり追っていても埒が明かないので、まあ飲み比べてみます(笑)
まずは「辛口純米」…ただ辛いだけではなく米の旨みとコク味がしっかり感じられ余韻も長い。サスガ「男の辛口酒」を標榜するだけはあります。お燗にもぴったりな酒質で「肴は炙ったイカでいい~

次に「超辛口純米」…う、こちらの方がやはり辛い。適度な押し味を携えながら舌にぴりりとした刺激を感じます。でも「辛口純米」のようなどっしり感はなく、吟醸系とは明らかに異なりますが、ともすると爽やかな印象すら少々あるような…。どちらかといえば乾きもののイカよりはイカ大根などの煮付などが合いそうです。
とまあ飲み比べてみると
この2種類、確かに違う!
じゃ、この違いはどこから来るのか?!?!
もちろん造りの差でもあるのでしょうけど、むしろ注目したいのは醸造年度!
「辛口」が平成18年度、「超辛口」は平成20年度となっています。つまり「辛口」は3年熟成させたお酒であるのに対し、「超辛口」は1年の熟成となります。
お酒は熟成させることによって、味わいのカドが徐々に削られ、まあるい口当たりになってきます。そして原料由来である米や穀物の風味が増してくるのです。そしてお燗につけてやるとぐんとそのバランスが立体的になり、味わいのしっかりした料理との相性も深まる訳です。
だから使用米や精米歩合が同じで日本酒度もそれほど違わなくても、その味わいに差をつけることが出来るのですね

ちなみに一緒にテイスティングした雷門店の朝倉店長は「止まってる鷹」をなかなか気に入っておりました。
自分は「止まってる鷹」も良かったけど、やはり「飛んでる鷹」のコクに軍配を上げるかなあ。。。
お値段は一緒なんですよ。さて皆様はどちらの「鷹」がお好みでしょうか??
鷹勇「超辛口純米」(止まってる鷹) 【限定入荷】 1800ml 3150円
鷹勇「辛口純米」(飛んでる鷹) 1800ml 3150円