今日は限定酒の出来るまでのお話!
明治時代、北陸地方で作付けされていたという「鍋島米」
その存在を知った富久代酒造(鍋島醸造元)蔵元兼杜氏、飯盛直喜氏はどうにかその米を手に入れ、お酒を造ってみたいという夢を持ちました。そして、このお酒は2005年夏、調べ上げ見つけた、筑波の研究所に保存されていたこの鍋島米を入手することから始まりました。その量わずか7グラム。ココから鍋島米を酒造り出来る質と量にしていかなければなりません。
初年度は無農薬農家 太田政春氏と佐賀県の農業試験所にて増米。お米についてまったくデータがない状態からのスタートです。いざ育ててみると、昔の品種らしく稲の高さは1メートルを超え、倒伏しやすい品種でした。
次いで2006年の米つくりには太田氏と一緒に一般からの消費者も参加。
(私ボーズこじまも夏にお邪魔したとき、蔵の隣で元気に育つ鍋島米を「触って」きました)
しかし、その後9月17日に佐賀を襲った台風の直撃!根元からぽっくりと折れた稲を
ひと株ひと株起こしましたが、大ダメージを受けてしまいました。
そして10月、秋晴れの中での稲刈り。決して良い出来映えではありませんでしたが、みんなで育て鍋島米!収穫の喜びも手伝って作業終了後、参加者みんなからは拍手が起こったそうです。
今年1月28日、この鍋島米を使った「鍋島」の仕込が開始。
総米300KGの仕込みは大変小さな仕込です。その日は参加者も集まって
洗米や蒸米をタンクに入れる作業などをお手伝い。その後モロミだけは醗酵管理は
冷蔵庫で行い、40日後には無事搾り完了。味わいがノッて来るよう、瓶詰め後、
低温にて熟成しました。そして・・・・・・
平成19年9月11日 正式発売!

待ちに待った『鍋島』です。
当店の鍋島ファンからも「まだなの~?」という声を多数頂きました。
出来たお酒の量が少ないので、限定数ではありますが、ここ浅草にも
24本入荷しました。
みんなの想いが詰まった『鍋島』。
どうぞ、味わってみてください!
限定 鍋島米使用酒『鍋島』 720ml ¥2625 (24本限り)