酒の大桝 本店のソムリエールやすこです。
今年の冬も2000本のご注文を頂いた大人気の「どぶろく」を作っている蔵元「武重本家酒造」へ
行ってきました!
毎年、立春の日に行っている「蔵開放」。
昨年は人手不足でいけなかったのですが、今年はぜひ行きたい!!と名乗りを上げて行って来ました。
上野から長野新幹線で1時間ちょっと、「佐久平」という駅で降り、そこからローカルバスに乗っていくという
交通案内なのですが、バスは2時間に1本ほど・・・・。
タクシーで行くしかないだろうな・・・と思っていると、運良くバスがやってきた!1分も待たずに乗れたラッキーな私。
ガラガラのバスに揺られること30分以上・・・・延々田舎道をバスが行きます。
なんとバス代が¥730.確かに長く乗っていたけど、バス代がこんなに高いのは生まれて初めての経験でした。
停留所を降りると、もう、武重本家さんの駐車場、車はいっぱいで警備の方までいたのでびっくりです。
大変、雰囲気のある立派なつくりの蔵元。
受付をすると「利きチョコ」と蔵元案内図をいただきます。
まずは蔵の中を見学。
持参したスリッパに履き替えてタンクのおかれた倉庫?へ。
そして、階段を上がるとそのタンクの上へ行くことができます。木の板が釘なしで敷いてあるだけで、
歩くと「ぎーぃ」とイヤーな音がするのですが、これは蔵を掃除するときに板の間まできれいに拭くことが
できるためだとか。徹底してますね。
さまざまなところに蔵の方がはっぴを着て案内しているだけでなく、ラジカセが置かれ、社長の渋い声で
説明が流れています。さすが
蔵を出たところに、仕込み水がジャバジャバと出ていました。ペットボトル持参すれば
お持ち帰りもOKです。とても柔らかい、ほっとする味わいのお水です。
のどを潤してからいよいよ試飲・・・。
かなりの量の試飲が出ていました。
普通酒から大吟醸まで、また貴重な古酒も惜しみなく飲ませていただけます。
そんな試飲をする中、白衣を着て、ニコニコ忙しくお酒を運ぶ方がいました。
その笑顔はとても楽しそうで、なんとなくついて行きたくなる様な雰囲気なのです。
胸の名札を見ると「杜氏」とありました。
「あー。この方がお酒を造っているのね!!」
すごく納得してしまった。
写真を撮らせてくださいとお願いすると急に真顔になってしまった。
「笑って!」とお願いしましたが、緊張でしょうか・・・・
そして、今日一番の楽しみが「できたてのどぶろく」
1ヶ月前、2週間前、そして本日できたてと3種類を飲みました。
もちろんどれも美味しい!!
でも、本日出来立てはまさに「赤ちゃん!」のようにフワフワ。
アルコールも3パーセントしかなく、やさしい味わいです。
コレを飲むために、私はやってきたのよ・・・・・感動
その後は地元の方がこの仕込み水で打ったおそばをいただきました。(有料¥800)
そばを好んで食べない私は実に3年ぶりくらいかしら・・・つるんと美味しかったです。
最後は蔵元の家の庭先でお茶を立てていただき、一服して東京へ帰りました。
思っていた以上に、佐久は近く、大変充実した蔵見学となりました。
来年は絶対にお客さまを連れて、伺いたいと思います。