e-cycle は、環境省事業の「実証店舗」のため、さまざまな環境への取り組みをしています。
・レジ袋有料
・「CO2ポイントカードの発行」(CO2見える化の取り組み)
・「家庭に眠る衣類(古着)」の回収
・エコ講座
・「服育サロン」の講座や貸出
・「障害者就労支援」としのて障害者の就労訓練
等々
これらの取り組みは、「利益重視」の店舗では、取り組めないものもあります。
例えば「レジ袋の有料化」。
もちろん、これは、ケチで行っているわけではなく、化石燃料が原料の「レジ袋」(家に貯まって無駄にされる場合も多い)の使用を減らして、燃やされることで発生するCO2を削減するわけです。
しかし、これまでのスーパー等のサービスとして「無料」で提供されてきたため、「レジ袋はタダが当たり前」と思われています。
そんな中、「レジ袋は有料です。」と言うと、ほとんどの方が「えっ?」と聞き直され、なかには怒り出す方もあります。
その度に「環境省事業の一環でCO2削減に取り組む期間限定の『実証店舗』」であることを説明します。
お客様の多くは、「普通の店舗」として来られる(普通の店舗ですが・・・)ので、イベントの時とは違い、元々環境に関心があるわけではなく、本当に一般的な方が来られます。
ですから、その反応は、本当に地域の正直な反応として、私たちも環境啓発の良い勉強になります。
「レジ袋の有料」に不快感を覚えた方は、二度と来ないかもしれない、と言うリスクがあるため、なかなか普通の店舗では取り組めないところです。
しかし、その方々がリピーターとなり、次の時に、「マイバッグ」を持ってこられると本当に感激します。
合わせて、「CO2ポイントカード」(買い上げでも回収でも500gごとにポイントが貯まり、削減したCO2量が記録に残るカード)を、出していただけたり、知人の方を誘っていただき、私たちではなく、お客様自身が知人の方に、「この店はね、環境のね・・・」とレジ袋のことやカードの説明をしていただけたりすると、苦労して、店舗を運営している甲斐があったと感じます。
NHK「いよかんワイド」での生中継で「CO2にこだわる店」として紹介いただいて以来、店舗に来たことがない方にも関心を持っていただけ、これまで以上にお客さまにご理解いただけるようになりました。
ただ、私たちスタッフが、「レジ袋有料」について、お客様に負担していただく意味を、もう一度考え、ありきたりにならないよう、感謝の気持ちを忘れないよう、接する必要を感じています。
店舗は、こちらから出向くわけではなく、「待っている」ところにお客様に「出向いていただく」わけです。
そのことを忘れず、来たお客様に何かを返せる店舗でありたいと思います。