常々感じていることがあります。
それは算数が得意な子には、「できるだけ楽したい」と思う子が少なくないということ。
ちょっと待てよ、きちんと教えられた通りの手順で解く方が算数ができるんじゃないかって?
それは逆なんです。
確かに真面目にやる子はそれなりの成績は取るのですが、難しい問題に手を焼くことも多い。
その理由は........
楽したい、手抜きしたい子は、なんとかくふうして筆算なんかしないで計算しようとします。
算数の学習内容に「計算のくふう」というのがありますが、あれを人に言われなくてもやってしまうのです。
16+28+24+82=
こんな問題があるとき、真面目な子は頭から筆算で計算します。
手抜きする子は16+24と28+82という組み合わせにして40+110=150と暗算してしまいます。
真面目なよい子ちゃんに、「こうやったらもっと簡単にできるよ」と指導しても、「習ったとおりにやるからいい!」と断られることがほとんど。
こういう生徒が1000-1を筆算して答えるようになるのです。
桁数の多い計算は筆算すると決めてかかっている。
1000の1つ前だから999なんてことは思いもよらない。
真面目なことはいいけれど、頭が固いとあとあと苦労するよね。
ですから、「うちの子はちょっと小ズルいところがあるかも」と感じたら、算数ができるようになるチャンス!
やり方をくふうしたら楽ちんにできる方法があると示したら食いついてくると思います。
計算だけでなく、図形でも変形で簡単にするのも早く理解してくれるはず。
ずっこいことは悪いことではありませんよ!(羊)