逐語訳をやめて英語が得意になる! | e-子育て.comのスタッフブログ~子育て、教育のヒントをお届け~

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長年小学生に学習指導した経験を皆さんにお伝えしたくて、小学生の勉強の悩みや家庭学習、集中力・やる気スイッチの入れ方等書いています。
ブログの内容を実践して子ども2人が東大卒業しました。

子羊2号は外国人弁護士としてずっと海外の事務所で仕事をしています。

 

生粋の日本人ですけどね。

 

彼女は子供時代に英語教室に通ったり、大きくなってから英会話学校に通ったりしたことはありません。

 

学校英語でセンター試験英語で満点近くを取るようになった人です。

 

中学高校でプログレスという英語の教科書を使っていたことが大きいようですね。

 

日本人が作ったテキストではないのです。

 

検定教科書ではないので、公立学校では使われていません。

 

私立の進学校で使われています。

 

内容が濃密で、使われている英文が中学レベルでも簡単なものではないので、テキストを完全に理解できれば実用的な英語が身につくと思います。

 

 

 

さて、羊自身は英語に真剣に取り組むようになったのは就職してからです。

 

学生時代は受験のためというのが大きかったですね。

 

職場で、英文の技術資料や特許公報を読む必要があり、辞書を引き引きではとにかく時間がかかったので、なんとかしなくてはと感じたからです。

 

当時最先端のIC半導体はテキサス・インスツルメンツやナショナルセミコンダクターなどのアメリカ半導体メーカー製。

 

先方が売りたい商品は和文の資料がありますが、そこからはずれたラインナップは英文しかありません。

 

また、最先端技術の特許も英文。

 

英語力が必要だったのです。

 

今みたいにWeb翻訳もありませんでしたし。

 

今なら、スマホカメラを向けたら翻訳文が表示されたりしますが。

 

 

 

 

最初に取り組んだのは、電車通勤でウォークマンをで聞きながら学べるリスニング教材。

 

スーパーラーニングではありませんよ。

 

アルクの1000時間ヒヤリングマラソンです。

 

確かに300時間くらい聞いたところから、聞き取れるというより、なんとなく内容がわかるようになりはじめました。

 

その理由を考えてみたところ、最初のうちは英文和訳のように、文の頭と末尾を行ったり来たりして、訳しながら聞いていたのです。

 

すると、行きつ戻りつしている内に次のセンテンスが来てしまい追いつかなくなるのです。

 

それが、ある時から日本語で追うのをやめて、頭から理解するようにできると、意味が入ってくるようになるのです。

 

「日本語にせよ」と言われたら、テープを止めて和文の組み立てをし直さなくてはなりませんが、そんなことしなくても、大意はつかめるのです。

 

 

 

つまり、学校でよくやっていた逐語訳をしてから和文を組み立て直すのを止めることが、理解の早道だと気づきました。

 

リスニングでこれができるようになったので、リーディングでも行ったり来たりをやめ頭からかじっていくようにしたら、速く読めるようになったのです。

 

例えば次の英文。

 

One of Studio Ghibli’s most popular animated movies will open in London in October — not as a film but as a stage play.

 
頭からかじると、
 
ひとつのスタジオジブリの、最も人気のあるアニメ映画は公開されるロンドンで10月に、映画ではなく舞台で。
 
読み終わったら、ジブリアニメが舞台になって10月にロンドンで上演されるのだなとわかります。
 
まあ、この文は元々それほど言ったり来たりしなくても訳せますが、「誰が どうした 何を いつ どこ どのように なぜ」のような語順の英語を、いちいち「誰が いつ どこで なぜ なにを どのように どうした」と入れ替えるよりずっと速く理解できます。
 
結局「どうした」がすぐ出てくる英文と最後に出てくる日本語の違いをあきらめるしかないんですよね。
 
 
もちろん、特許の文章は厳密に書かれているので、精読するにはかなり後ろから前に戻る必要がありますが、それは、その特許に自分たちの技術が抵触するかどうかを判定する時にやるので、ざっとした調査では速く読むことが必要でした。
 
 
子どもの英語教室でも、一つの単語を一つの日本語に対応させて教えていると、子どもというのはそれ以外の訳を「違う!」と頑固に拒絶する傾向があります。(孫羊が以前通っていた日本人教師の英語教室ではそう)
 
それより、外国人先生が「この言葉は、こんな感じ」とボンヤリ教えてくれる所の方が良いと思います。
 
英語の先生で、「ニュアンスが大事」と言ってくれる人は、良い先生だと思います。
 
イメージを伝えてくれると、その応用範囲が広がるからです。
 
 
 
それから、英会話というと話すことが重要と思われがちですが、羊はリスニング、ヒヤリングの方が重要だと思います。
 
これができるとリーディング=読む力もつくからです。
 
英語4技能の内で話す・書くも重要ですが、まずは聞く・読むが先だと思います。
 
 
携帯翻訳機ポケトークのスマホアプリもできて、機械翻訳が実用的な時代が来ましたが、ビジネスシーンではまだまだ自分で読んだり書いたり話したりが必要なので、すぐには英語が不要にはならないと思います。
 
20年後はわかりませんけど。
 
子どもの英語力を鍛えるなら実用的なやり方がいいですよ!(羊)