世の中の流れにしたがって教育改革が叫ばれ、入試問題にも新傾向の問題が増えてきました。
↓こんな中学入試問題があるのですが、大人でも答案作成には苦労しますよね。
「あなたが、人の人生や経験を知って頭を下げたい気持ちになったときのことを、思い出して書いてください(120字)」(開成中・国語)
頭を下げたい気持ちというところが解答のポイントですね。
採点者が読んで、「なるほど頭を下げたい気持ちだよね」と納得できる内容にすることが大事です。
伝記やニュースで話題になった人でもいいし、身近な人と出来事でもかまいません。
例えば自分の命の危険を顧みずに人を助けた話でもいいですし、不治の病だった伝染病の治療法をたゆまぬ努力で見つけた科学者でもいいでしょう。
出題のポイントを外さずに答えを選ばなくてはなりません。
「今まで算数を学んできた中で、 実生活において算数の考え方が活かされて感動したり、 面白いと感じた出来事について簡潔に説明しなさい」(駒場東邦・算数)
こちらは、実生活においてと算数の考え方という2つのポイントを抑える必要があります。
例えば、校庭にサッカーのセンターサークルをライン引きで描くときに、中心と半径を決めて美しい円が描けたとか、カルピスを薄める際に何倍だと一番美味しかったとか身近な応用例を挙げられればいいですね。
近頃、こうした正解が一つではないどころか、解答者の数だけあるような問題が増えてきています。
中学入試問題だけでなく、小学校の算数のプリントでも時々見かけます。
海外の大学の入試問題に近いタイプの問題が増えているので、教科の中身も少しずつグローバル化してきているみたいです。
読み書き計算だけでは太刀打ちできないので、考える習慣をつけたいですね。(羊)