テレビの地上波が面白くなくてBSをザッピングしていたら、たまたまNHK BSの科学番組に目が止まりました。
ヒトの皮膚についての話です。
その中で、少数民族部落によく出入りしている写真家が、次のように話していました。
「上半身裸で暮らしている民族の赤ちゃんは、まったくぐずり泣きをしない」
つまり、母親の肌と赤ちゃんの肌が接触しているので、赤ちゃんが安心するのだそうです。
逆に彼らに、「赤ちゃんと肌を触れ合わないで、どうやって赤ちゃんの気分を知ることができるのか?」と質問されたそうです。
ヒトの皮膚について研究している専門家もそれを肯定していました。
皮膚には5感に相当するセンサーがすべてそなわっているので、単なる接触感覚だけが伝わるのではないそうです。
光(明るさだけでなく色)も温度もわかる。
また、進化の過程で脳ができるまでは、皮膚の神経で情報を処理していたから、脳が近くしないような変化も感じることができる。
五感が未成熟な赤ちゃんが、皮膚感覚に頼っていることは大いに有り得るというわけ。
幸せホルモンと呼ばれるオキシトシンの受容体も皮膚にあるし、その合成もできるらしいです。
衣服を着ている文明国の赤ちゃんでも、泣いているときに、肌と肌を広く接触させるとおとなしくなるそうです。
ということは、もう少し大きい子ども=幼児や低学年の子でも、泣いたりぐずったりしたら、手のひらで頬を包んでやったり、頬と頬をピタッとくっつけてやったら効果があるのではないでしょうか。
そこで、早速孫羊で試してみました。
この子は、ピアノの練習などしていて、うまく弾けないところにぶち当たると、勝手に悔し泣きを始める傾向があります。
案の定泣き出したので、両手で頬を挟んでなでてやり、さらにハグしてやりました。
すると、いつもより早く落ち着きました。
「あれ、これって効果あるじゃん!」と思った次第です。
小学生くらいになると、幼児扱いをやめて、ついつい言葉で言い聞かせようとしがちですが、まずスキンシップをしてからが良いのかもしれませんね。(羊)