男の子の育て方に悩んでいるお母さんがたくさんいらっしゃいます。
男の子は一般的に、落ち着きがなく衝動的で自分を止められない行動を取ります。
なにより、じっとしていません。
こうした行動すべてがお母さんがたには理解できません。
それは、お母さんが女だからです。
父親は自分が男なので、男の子が少々やり過ぎても、「まあ、そんなもんだろう」ぐらいにしか思いません。
ところが、女であるお母さんは、「なんでそんなことしちゃうの?」とイライラしてしまうのです。
羊家でも男女の子育てをしましたが、女の子の方がずっと育てやすかったです。
おそらく哺乳動物のオスとメスでも行動に差があるようで、人間ではとりわけ顕著なのではないでしょうか。
男の子がやりすぎてしまう度に、お母さんは大声で叱ったり、軽く叩いたりすることになります。
でも、あまり厳しくしかりすぎるのは、良くないようです。
男の子にとって生きるのに必要なツノを折ってしまうからです。
男の子の行動はDNAに刻まれているのですから、そうそう簡単には矯正できないのです。
しかし、前頭葉が発達してくれば理屈や自制心が育ってくるので、いずれやりすぎることは減ってきます。
それを待てば良いのです。
では、やりたい放題にさせて良いのかと言うとそうではありません。
望ましい行動をした時には強化し、そうでない行動にはブレーキをかける必要があります。
良いことをしたり、悪いことをしなかったら、それを認めてやります。
悪いことをしたときには、それを注意することは必要です。
何が良いことで、何が悪いことかはシグナルを発して、子どもの心に刻んていかなくてはなりません。
そうすることで、理性が育ってきた時の行動基準ができるのです。
犬の訓練と同じで、繰り返すことが重要です。
1回で厳しく雷を落とすのではなく、何度でもダメ出しをする。
よかったら「よし」と認めます。
私自身が、子どもの頃母親に何度も同じことを言われ続けた記憶があります。
そして、いつの頃からか、こんなことをしたら母親がどう言うかということが頭をよぎって、自分のすることを決めるようになりました。
たとえば、おかしの包み紙を道端に捨ててはいけないとか、電車にのるときはドアの前に立たないなどです。
心理学の交流分析のエゴグラムで言うところの、クリティカルペアレントやナチュラルペアレントが心の中にできるということですね。
お母さんにとって、男の子は異星人だと考えて扱うことが、子育てでイライラしないための方法だと思います。(羊)
お母さんのための「くじけない」男の子の育て方
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