「舌先三寸」のアメリカ人に負けて気づいたこと
という記事を東洋経済のサイトで見つけました。
お時間のある方は元記事をお読み下さい。
これからの子育てに参考になることは間違いありません!
忙しい方には、かいつまんでご紹介します。
筆者は小野 雅裕 慶応義塾大学理工学部の助教ですが、東京大学工学部航空宇宙工学科を卒業、マサチューセッツ工科大学(MIT)航空宇宙工学科博士課程修了という経歴の持ち主です。
彼が言うには、日本の理系の学生は欧米の学生に比べてダントツに理数能力が高い。
しかし「国語力」=自己アピールするための言語能力がないために、舌先三寸で売り込みの上手いけれど、研究能力では劣るライバルに負けてしまうというのです。
欧米では、何事も発信しないと理解されないし、研究も自分でスポンサーを見つけたり、ポジションを見つけます。
リポートを上手に書き、巧みなプレゼンをして、人を説得する技術が圧倒的に劣る日本人は敵いません。
ところが、彼はこれはチャンスだと考えたわけです。
つまり「国語力」を磨けば、持ち前の理数能力にプラスされて、さらに手先の器用さと相まって、彼らの上を行くことができるし、それを実践したそうです。
ここに、これからの時代を生きる子どもの育て方のヒントがあると思います。
お勉強は必要かも知れませんが、言語能力を磨く必要があるし、英語が不得意な人も、実は国語能力が不足していて、言いたいことを英語にできないケースも少なくないのです。
となれば、国語力ですね。
小野氏はその基本はやはり読書にあると言っています。
理系文系を問わず、欧米の大学では課題図書のボリュームが多く、読む量と速さと質が要求されます。
またそれを整理して、自分の主張を加えてまとめる書く力も重要です。
つまり、読書体験をそれだけで終わらせてはいけないということです。
読んだ本の内容について、深く考えて誰かと意見を交換するという作業が、この力を養うのに大いに有用だと思います。
羊は子羊4号とは、同じ本を読んでその内容について、ピアノ教室の帰りにお茶を飲みながら話したりしたことを思い出します。
これが、4号の役に立ったかどうかはあと数年しないとわかりませんが。
2号は母親の書棚から小説を読んで、それについて二人で会話しているところを、しばしば目にしました。
そもそも損得抜きで、親子で本を読んで、それについて語るというのは楽しい経験です。
読者の皆さんも、読書でインプットした内容を反芻してアウトプットする作業を、親子で楽しんでみてはいかがですか?(羊)
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