古都ルアンプラバンは

にわとりの声で夜が明ける

そして夜明けとともに托鉢が始まる


オレンジ色の袈裟を身にまとい、

400人あまりの僧侶が街に繰り出す

荘厳の一言につきる

ひたひたと足音が次第に大きくなりながら近づいてくる

大きな何物かがうねりのように迫ってくる

巨大なエネルギーの波を感じる

その大きな波に圧倒されそうになる

自然に頭を深く垂れてしまう

目の前を無言の行列が風のように波のように過ぎていく

またもとの静寂が戻ってくる

朝の日差しがすでに目にまぶしく

いつものなりわいがいつものように始まる


老いも若きも来る日も来る日も

ただひたむきに単純で軽快な歩みを繰り返す

なんと無駄のない歩みなのだろうか

躊躇のいささかさも感じさせないほどだ

無駄のない生き方の現われであろう


僕たちは明らかに荷物を背負いすぎている

無駄の多い生き方をしている証拠

だから迷いが多いのかもしれない

だから単純で軽快な歩みに憧れてしまうのだろう