とある病院の院長が病気になった

そしてそのとある病院に入院

そのとある病院はその県の基幹病院

緘口令がひかれ

院長の入院を知っている者はごくわずか


建物はしごく立派

設備も最新鋭機器が揃っている

きっと模範となるべき病院のはず


そしてその院長がたまたま僕のところに相談にみえた

そして、開口一番「近くにいい病院はないかね?」と


とある病院は規則が多くて窮屈

建物は新しいがだだっ広いだけで、無機質極まりない

おまけに眺めも悪く、風の通りも良くない

医者は偉そうに傲慢だし、対応はいかにも事務的

病院食は冷たくて不味いし

配膳もまるで餌を配るみたいで屈辱的

病室は狭くてプライバシーは全くなく

消灯は早いし、朝早くから叩き起こされるし

まるで収容所か刑務所みたいだと


「いい病院云々よりも、あなたが院長なのだから、あなたがいい病院にすればすむのでは?」と

「それがなかなか難しくて、すぐにはいい病院にはならないよ」

「しかしあなたはその病院の院長を10年以上も勤めておられるとお聞きしましたが」

「それはそうなのだが、私も公務員、雇われの身なので・・・・」

「・・・・・・・???」


何のための院長なのか?

うそであって欲しかった怖いお話!