そもそも16、17、18の段階で
一丁前に文科系や理科系というのが100年早い!
自分の素質がそんな青い頃にわかるわけはなかろう
と個人的な鬱憤を晴らしたところで何の益もないのだが
少なくとも医学部は理科系というのは大間違いである
理科系の人間は医学者には向いているかもしれないが、医者には向かない
医療危機の本質はすでに触れたが
それを助長する大きな要因は医者の資質だ
理科系人間が医者の大半を占めているところにそもそもの問題がある
人間との触れ合いをしっかりとできる医者が驚くほど少ない
僕はいつも医療相談を受けていてつくづく思う
なんでもっといい人間関係ができないのかと
理屈で割り切れないところが人間である
しかも人間はすべて異なる
遺伝子はもちろん、バックグラウンドがすべて同じでないわけだから当たり前の話だ
理論的な頭が優先すると個々の本質を見失う
常に弱者の立場で物を見すえ、面倒くさい個人的なことに深く踏みこむには
ゼロイチのシャープな思考回路では無理である
いかに優秀なスーパーコンピューターが開発されようとも
それは医学者にはなれるかもしれないが、絶対に医者にはなれない
あえて科目で言うならば、むしろ歴史や国語の論述試験の方が、数学や物理なんかよりも、資質を測るバロメーターには近いような気が僕はする。少なくとも僕のまわりのすばらしい医者たちは圧倒的に文科系である。