首相に何を期待するかを議論する前に、まずは僕たちがどういう生きかたを選択するかが先決だ

なぜなら、自身の生きかたによって必要とするリーダーのあり方がまったく違ってくるからである

今の日本人の多くは依存的な生きかたを選択している

自身を主張することなく長い物に巻かれながら無難に群れて生きている

飢える危険もなく最低限の安全と豊かさが享受できるからに違いないが

それはたまたまアメリカという巨大な庇護者がうしろに控えていたからに他ならない

そもそも本来のあるべき国の姿ではない



これからも僕たち日本国民が依存的な生きかたを選択することになれば、日本の首相は

誰でもあまり差はない

アメリカ合衆国大統領に迎合できる資質さえ備わってさえいればそれでいい

そのことは歴代の首相が如実に証明している

依存的な生きかたへの呪縛を解くような開明的な首相が今までに出現していたならば、きっと日本国の首相は務まらなかったに違いない

なぜならアメリカはそういう首相を望まないし、独立不羈の日本国を断じて許しはしないからである



現在の日本国のあり様は慢性疾患におかされ衰弱しつつある病者に例えることができる

日本国はアメリカという医者が処方する薬に依存しながらかろうじて命脈を保っている病者である

今日明日にどうというわけではないが確実に悪化し日に日に死に向かう病者である

慢性疾患は急性疾患とは異なり、手術や薬だけでは治らない

慢性疾患の多くは自身の生活習慣に起因するため、自身の自覚の下に生活習慣を正さないかぎり完治することはない。

しかし大半の患者さんはその事実に気付いていない

医者や薬に頼りすぎるため、自分で治そうという気持ちも次第に薄れ、ついには医者や薬から離脱することができなくなり治癒の機会を失う



僕たちも内心は、アメリカが処方する薬に今まで依存しすぎてきたようだと感じているはず

ただ自立した自分たちをイメージできないし、不安が先立つ

また自立には実際に痛みも少なからず伴うだろう。

確かに今や、教育、福祉、医療、財政、外交の問題が山積している

しかしそれらを議論する前に僕たちが自身のプリンシプルを明確にすべきである

個々の政策論議をもって日本のリーダーの資質を云々するとなれば、かえって日本の方向性を大きく見誤ることになるに違いない