先日、北海道で研究者の集まりがあった

「最近の大学生はあまり旅をしないなぁ・・・・」

と、とある大学の教授が嘆いていた

「僕らが学生の頃は、寸暇を惜しんで、貧乏旅行に出たもんだが・・・、卒業するころには、いっぱしの北海道つうになってしまうのがふつうだったのに」と、しきりにこぼす

最近の学生は、せっかく憧れの北の大地までやってきたにもかかわらず、夏休みには、ほとんどが郷里(実家)に帰ってしまうとか

そういえば、北海道だけでなく、他の大学の先生たちもそんなことをぼやいていたし、新聞なんかでも学生の旅離れを伝えていたような・・・・

最近の学生は、昔の僕たちとは違い、まじめで勉強熱心なのかもしれない!?

確かに授業の出席率はいいようだ

僕らの学生時代は貧乏旅行が流行っていた

ただの勢いでリュックサックと寝袋を背負って世界に飛び出して行ったもんだ

旅で学んだ者も多い

僕もその1人だ

授業はさておき、寸暇を惜しんで旅に出た

机上の勉強はいつだってできるはず

しかし放浪の旅が許されるのは学生時代に限られる

賢くなったかどうかははなはだ疑問だが、個性は培われたと思う

独自の物の見方は貧乏旅行で身についた

「市場があれば国家は要らない」と確信したのもその1つだ

国家とは無責任なもの、弱者を切り捨てるもの、そして日和見なもの

例外がないこともこの目で確かめられたし、今だかつて例外をみたことがない

僕の友人で、モンゴルや孤島や・・・・と、がん患者を、ふつうでない旅に連れていく変わった医者がいる

彼曰く、「あえて小さなリスクをかけることによって人の治癒力は増進する」

そうかもしれない、それが証拠に彼が連れていったがん患者さんはみな長生きだ

旅には未知数が多く危険も伴う

だからこそ人間力を培う格好のチャンスとなる

この得がたいチャンスを逃す手はない

机の上での勉強は高が知れている

学生には知識も大切だが、まずは人間力をしっかりとつけて欲しい

人間力は親や先生から手取り足取り教えらるものではない

自らが体得して身につけるものだ

きっと、そういう思いが冒頭の嘆きの原因であることには間違いあるまい


雲海に落ちる夕陽

雲海に沈む夕陽(知床峠から)


羅臼岳

羅臼岳