最近、理念(マニフェスト)やISO認証を掲げる病院やクリニックが多くなってきた。

それはきっと患者さんの人権を尊重しなければならないという社会風潮に符号した動きなのだろうが・・・。それはそれで望ましいし、ある程度は評価できるかもしれない。

しかし診察室をのぞいてみると、

背もたれもないくるくる回る丸椅子に患者さん

背もたれのある立派な椅子にお医者さん

という旧態依然とした、見慣れた風景が目に飛び込む

まさに、診てやる、診てもらう、という図式そのものだ

しかもその尊厳のかけらもない丸い軽やかな椅子に座るため、患者さんは何時間も待っているのだ。

「いやいや丸椅子は、背中を診やすいように、実用的な理由で回るようになっているだけなんだ」とうそぶく医者もいるだろうが、それなら元気な自分が回って診ればいい。

人は、振りは変えることはできても、なかなか心まで変わることができないのかもしれない。

診察室に丸椅子があるかぎり、理念やISO認証はただの飾りに過ぎないだろう