Band Name:
Cele Kula
Album Title:
The Moonlight And The Misty Night
Track List:
01. My Fantasma's Voice (Moonrise)
02. Avidya (Moonshine)
03. Justine's Lament (Moonset)
04. Weak Hope
Band Members:
Sibyl (Male Vocals, Electric Guitars, Acoustic Guitars, Keyboards)
Roberto Pantano (Basses)
Elio Lo Masto (Drums)
Website:
CD Review:
イタリア、ローマ出身、ゴシック・メタル・バンドであるCele Kulaが1999年にリリースした、1stフル・アルバムにあたる『The Moonlight And The Misty Night』。
その音楽性は、中音域の物悲し気な、悩まし気な雰囲気を漂わせた男性ヴォーカルをフロントに迎え、エレクトリック・ギター、アコースティック・ギター、ベース、キーボード、ドラムなどといった生楽器に、アクセントとして一部の楽曲にサウンド・エフェクト、ループなどといった素材を配した、ゴシック・ドゥーム・メタルとメランコリック・ゴシック・ロックの丁度中間にあたるのであろう、キャッチーながらも抽象的な感触を放つセピア色のダーク・メタルがCDアルバムの全編に渡り展開されています。
アルバム・タイトルとトラック・リストを確認する限りでは、月をコンセプトとした妖艶なる一枚へと仕上がっているのかも知れませんが、英語力の無い私には一切理解する事が出来ませんでした。
メタラーとしては1曲目にあたる「My Fantasma's Voice (Moonrise)」の時点で肩透かしを喰らってしまうのかも知れませんが、2曲目にあたる「Avidya (Moonshine)」ではアコースティック・ギターによるアルペジオとエレクトリック・ギターによるディストーションとが実に巧みに融合された、比較的王道のゴシック・ドゥーム・メタルを聴く事が出来ます。
2曲目にあたる「Avidya (Moonshine)」でのインパクトから目を覚ますと、若干の前衛的な要素を持つメランコリック・ゴシック・ロックである事に気が付いてしまいます。
あくまでも私としては、2曲目にあたる「Avidya (Moonshine)」でのドゥーミーなテンションを保って欲しいところでしたが、聴き込むうちにこのCele Kulaというバンドの個性であると思う事が出来るようになってまいりました。
何よりも、似た傾向にあるバンドばかりを探求する事には、何の意味もありません。
1999年にリリースされた一枚という事で、その埃を被ったかのような音質は、お世辞にも良好と言う事は出来ません。
しかし、この古い音質が、本作にあたる『The Moonlight And The Misty Night』の放つ不気味さ、妖艶さ、そして物悲しさを助長させているような気がするのです。
全4曲27分と、一枚のCDアルバムをトータルすると比較的短い内容に纏まっていますが、単体での楽曲の尺の長さは6分から10分と、楽曲の一つ一つ自体は意外にも長尺に制作されています。
楽曲の一つ一つはそれぞれ異なるアプローチをとっているのですが、アルバム・ジャケットが示す通りの、セピア色の統一感を持った、そんな不思議な一枚へと仕上がっていると思います。

