第1回サロンコンサートを弾くという構想はありましたが、プログラムへの強い思いは、当初ありませんでした。
○モーツァルトは、昨冬に弾いたシューベルトのヴァイオリンとのファンタジーに似ているパッセージがあり、主題が抜けなくなったから。ましてやその時弾き損じたハイドンと、同じディスクに収録してるピアニストが多発していたから
○ベートーヴェンは生徒さんが熱心に取り組んでおり再び弾きたくなったから。
○シューマンも、年明けに弾いたピアノトリオ第3番から、出てくるパッセージがどれもこれも懐かしくなんだか一つ一つ親しみがわくことに気づき、ソロでも今一度!と、熱が湧いたから。
・・・謝肉祭は長年、何かしらの本番で弾かせて頂いていますが、私が弾くことの特別性はなく、いつまでたってもしっかり弾けないなあとむしろ恐縮していたものでした。
今回、コンクールや先生の元での研鑽という形が外れた事で、正しいかはさておき、とても自由に放熱した実感があります。
ベートーヴェンとシューマンはちょうど留学最終章、愛犬との別れや自分の体調が優れなくなる中弾いていたもので、今回は特別なお衣装でこれらの演目を弾くことに、運命を感じました。
お衣装のお話はその2で…