エディタ・グルベローヴァさんのドイツ語通訳のお仕事 | ERI`sLeaf

ERI`sLeaf

ピアニスト・黒田映李のBlogです。

 

 
 

10月中旬より来日されていた世界の歌姫。エディタ・グルベローヴァさんのプライベート通訳をするという貴重なお仕事を頂き、数日間遂行させて頂きました。

 

どんな時も気分をみだすことなく、ご自分のことはご自分でこなす。毅然と舞台に向かいながらも仕事でかかわる方々に朗らかに対応し、ファンサービスは心から、ファンと同じテンションで対応し、本当にあたたかい、すばらしい芸術家でした。

 

プロ―ベを聴いていても、この声は神様からの贈り物だと思わざるを得ない感動を覚えました。

 

 

今回のオペラ共演者であるソリストの方々も、グルベローヴァさんが特に大好きで頼れる若手指揮者・ヴァレントビッチ氏も、皆すばらしい人間性で、親切であたたかく、最高のチームで音楽をされている彼女に更なる敬意を抱きました。

 

ヴァレントビッチ氏はウィーンの湯浅先生の所で指揮会によく行っていた方だそう。

以前松山で共演させて頂いた指揮者のマルコヴィッチ氏とも仲が良いらしく、共通点が他にもいくつかあり、挙句ピアノトークで熱烈に盛り上がりました。

 

「僕のリーダーアーベントにくる?!!」

と、何度もお誘い下さった川口公演にいけなかったのが、本当に残念… 

彼のピアノを聴く機会も、次回の楽しみに持ち越しです。

 

 

 

グルベローヴァさんを見送る帰りの車中、彼女と音楽のお話をたくさんできたことは、特に印象深く心に刻まれました。

 

「音楽は人を癒す力があるわね。人の死に際した時、私は歌に何度も何度もすくわれて癒された。特にモーツァルト作品は純粋で心からの音楽ですぐにリンクするものがあって、彼は本当に天才だとそんな体験を通じて思う。」

 

というくだりであったり、

 

「ストレスを逃がして、心を開いて音楽に向かうことは大事ね。どんなに共演者と喧嘩することがあっても、行きつく先は、『でも、音楽は素晴らしい。』」

 

という会話があったり。

 

最後、

 

「頑張るのよ。素敵な音楽をね。またね。」

 

と、お別れのハグの冒頭で「Toi Toi Toi!!!」とお言葉下さったのは思いがけなかったことで、なんだか泣きそうなくらい嬉しかったです。

 

 

・・・・

 

今回のお仕事を頂くきっかけとなった、母の思いw

 

 

 

「あなたのお母さんに頂いたプレゼント、とってもよかった!!!お母さんほんとに若いわ。」

 

と、ずっと喜んで頂けていました。

よかったね。

 

またお会いできる日を楽しみに・・・ 精進します。

ドイツ語も!!