うちの末っ子

自閉症スペクトラム、ADHD
境界知能

地元公立小学校の特別支援学級在籍

この春から5年生

4年生から付き添いなしで

登校のみ通学班に参加

この春から

下校についても集団参加できるようになった♪




末っ子の小学校は

集団登下校を採用している。



通学班の班長は、

当然


その班の最高学年の子がなる。


最高学年の子が複数人いれば

よりふさわしい子がなる。


まあこれは

あくまで理想で


複数人最高学年がいても

いちばんふさわしい子がなるとは限らないのが現実。


長女が班長になったときは

ほかに同学年がいなかったからだが

班長という責任を背負って

それなりにがんばって務めていた。


長男のときは、同じ学年の子が

なんと5人もいた。

けれど

無責任無気力なやつは逃げ

あまり適任でない奴がなり

ふさわしかったはずの子は副班になった。


うまくいってもいかなくても

どんなかたちであれ

子供たちの学びには通じるんだろう。


よほどの危険や近隣への迷惑がない限り

多少の不具合はそのままスルーされる。


きちんと統制された班も

好き勝手にぐちゃぐちゃした班も


どちらを経験したって

みんなそれなりに成長していくものなんだよね。






末っ子の通学班、

珍しく

班長さんがお休みだった。


そういうときは、

副班長が班長代理を務める。


班長は先頭、副班長はしんがりを守るので

当然並び方が変わる。


そして




誰が副班長になる?




うちの班は

6年生の班長

5年生副班長、5年生の末っ子

4年生の男子、女子

3年生の男子、女子

2年生の男子、女子

1年生の男子ふたり、女子

という構成。


順当にいけば


班長不在のときは副班長が班長に、


副班長の代理は…?





4年生男子Hくんは

オレは面倒だから嫌だと宣言し

ケンカ友達の3年男子Aくんに

オマエやれよと押し付ける。


4年女子aちゃんはしれっと視線を逸らし


副班長5年生Kちゃんが

鶴の一声で


えーA副班!

決まり!

じゃあ行くよ!!



Aくんが若干ぶーたれつつも

日ごろの純日本的集団行動訓練の成果を遺憾なく発揮し

粛々と出発した通学班。




いってらっしゃい気をつけてと

いつも通りおくりだした

いってらっしゃいおばさんの私



充分わかっている理解している納得できていることだけど

ごく自然に5年生末っ子の存在はスルーされ

末っ子のすの字も挙がらず


もちろん末っ子自身にはまったく他人事で

当然のごとく私もなにも口を挟めなかった


一周回って

ちょっぴり切ない


登校風景であった。





来年、末っ子は6年生になる。


今の副班長Kちゃんは順当に班長になるだろう。

でも、たぶん

いやかなりの確率で

末っ子は副班長になれない。

なれないというか、

務まらない。



悔しいんじゃないの。

切ないのよ。