ヴァイキングのドラマを視聴中。





ある北欧ヴァイキングの戦士が遠征先のフランク王国(フランス)の姫と政略結婚し公爵の位を得た。


王は戦士を懐柔し仲間に引き入れることで

ヴァイキングの侵略に対抗する切り札にしたかったのだ。


長年の夢だった

美しい妻と権力を手に入れた戦士だったが、

妻からは野蛮人と蔑まれ

言葉も通じず文化風習の違う外国でひとりぼっち。

彼は孤独だった。


頼りにしていた通訳も去ってしまい、

いよいよ通じないことに苛立つ。


フランクの言葉を習うことにしたが、

そう簡単ではない。

小さな子を諭すみたいに短い単語をゆっくり

何度も何度も繰り返し発音。

一生懸命にたどたどしく練習するが、

違う違うそうじゃないと

何度も言い直しをさせられる。


こんな簡単なこともわからないのか、できないのかとバカにされてるような気がしてならない。


なんでこんなことをしなきゃならんのだ!

これは俺の言葉じゃない。

ここは俺の国じゃない。

俺のしたいことはこんなことじゃない!


ついに彼は

先生の襟首を掴んで机にバーン!

そのまま吊り上げて投げ飛ばしてドーン!


床に叩きつけられて伸びてしまった先生に向かって母国語で捨て台詞を吐き、


乱暴に部屋から出て行ってしまった。






発達や知的の障害などで

言葉に不自由している子の癇癪って


概ねこんな感じだよな




って思いながら観たワンシーンだった。








彼らにも感情や考えやプランがある。

でもうまく伝えることができない。


自分のやり方そのままじゃ、

相手がわかってくれない。


相手の言うことを聞きたくないわけじゃない。

でも自分のセオリーと違っていて

よく理解できない。


違う、そうじゃない、ダメ、やめなさい、

否定されると腹が立つ。


どうしてみんなと同じようにしなきゃならないのかわからないのに

同じようにすることを求められる。


みんなと同じようにできないもどかしさは

自分が一番感じているのに、

どうしてできないんだとなじられればプライドが傷つく。


溜まった鬱屈をうまく消化できない。




つらいね。