私の父はかつて金融機関に勤めており
少々羽振りが良い時期があった。
実家の「応接間」には
革張りの大きなソファと
大きなオーディオプレーヤーが置いてあって
クラシックのレコードが何十枚と揃ってた。
名曲アルバム的な?シリーズというかセット。
パッケージ?ジャケット?にいわゆる名画がついてたような気がする。
私の記憶が確かならば。
何枚かずつ綺麗な箱に入ってて、
一枚一枚は薄いジャケットに丁寧に仕舞われていて、小さい頃は触るのも緊張したものだった。
(後から母に電話で聞いたら
ソニーの世界クラシック音楽大系とかいうやつだった。ジャケットはダビンチとかゴーギャンとか。そして100枚組💦)
慎重にケースから取り出して、
指紋をつけないように縁を両手のひらで挟んでそーっとプレーヤーにセットして、
回転数を合わせてレコードが回りだしたら
注意深く針を置く…
レコードってめんどくさいけど、
あの一連の手順がなんとも✨優雅な感じ✨で良かったんだよな。
さて話はガラッと変わるが
その父のレコードコレクションの中に
なぜか軍隊の合図のラッパが収録されたものがあって
なぜかそれを気に入ってよく聴いていたの。
ラッパのマークの正露丸〜♪の
パッパラパッパが
食事の合図のラッパだったのは
このレコードで知ったのだ。
ラッパのメロディには歌詞もついてて、
たとえば食事ラッパだと
「かっこめかっこめかっこめかっこめ
かっこめかっこめ めしだ」とか
突撃ラッパなら
このレコードの冊子にはこう書いてあった、
という記憶なだけで
本来正式な歌詞というものはないらしく
わりと好き勝手歌われていたんだとか。
なんで急にこんなことを書きだしたかというと、
朝のウォーキングコースに自衛隊の駐屯地があって
ラッパの練習?の音がよく聴こえてくるからだ。
聞き覚えのあるメロディだな、と思って
記憶の扉が開いたとでも言いますか。
そういえば朝の駐屯地、
何人(もしかしたら何十人?)もの人が一斉に、
メロディもタイミングもてんでバラバラに吹いてるのに
全然気持ち悪くないのなんでだろ?
メロディを思い出してよくよく考えたら、
どの曲もドミソドの4つの音しか使われてなかったんだ。
4つ同時に鳴っても和音にしかならない。
そりゃ不快になりようがない。
納得
合図に使うラッパは「信号ラッパ」と呼ばれるもので
トランペットに似てるけど
トランペットと違ってたくさんの音を出す仕組みがついておらず
もともとドミソドくらいしか出ないんだそうだ。
ちなみに
私の耳にはレソシレで聴こえてるんだけど
記事も楽譜の画像もドミソドだから
そっちが正しいんだろう。
音感あるほうだと思ってたけど
当てにならんな💦