空手仙人岸信行 切羽詰まって。 | 能城国際行政書士事務所のブログ

能城国際行政書士事務所のブログ

能城国際行政書士事務所の能城賢司が書いてるブログです。

岸信行の言葉 :

空手の技を考えるにしてもね、切羽詰まった状況でないとなかなか本当の方法は思い付かないね。
護身術にしても
「相手がナイフで刺して来てもヒラリとかわして」
とかね(笑)。
そんな訳にはいかない。
やっぱり、平常時と緊急時は違うからね。
ニューヨークで相手がナイフ持ってた時でも、相手もこれからこっちを刺すわけだからボルテージもテンションもいつもと違う。だから雑になるし、不規則でもある。期待通りの方法で刺してこない。そこもこちらとしては生死の分かれ目になる。
だから、三浦美幸さんとやった短刀取りの演武の中には俺が実際にやったものがいくつか入ってあるけれど、それを見て、
「華麗さがない」
という人もいるけど、当たり前だよ。

教育もそう。現場にいない人間が、会議室でお茶のみながら、
「いかなる場合も体罰はいけません。子供たちの人権が」
なんて話したって始まらないよ。
もし、自分の子供が、崖っぷちからまくれ落ちそうになったとしたら、髪の毛でも耳たぶでも鷲掴みにして命を助けようとするだろ。
「耳たぶなんて乱暴な!」
とか
「髪を掴むとキューティクルが傷つきます!」
とか言うかい?
きれいごとじゃないんだ。
子供の命救うために注射する医者に
「うちの子供に針さすなっ!」
って言えるかい?
(聞き書き 不動武)