Tim follin / Silver Surfer | ダイナミックオーディオ 大好きな音楽のブログ

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任天堂のファミリーコンピューターは内蔵した2A03という音源チップで、2つの矩形波とひとつの三角波、そしてノイズを利用して音楽を奏でる。

ダイナミックオーディオ企画室の佐藤です。
8ビットのサウンドで血が滾ってしまう世代です。

この手の音楽は人工と自然とか、デジタルとアナログ、人間と機械、みたいな”ふたつにひとつ”な対比イメージでもって賛否を語られかねないけれども、仮に相反するものの片方が好きだからといって、律儀にもう片方を嫌いになる必要はないと思う。
ともかく僕の子供時代はこんな音で溢れていた。

Tim follin / Silver Surfer

silversurfer

ファミコンの音楽は、上記のような電気信号を、プログラミングされた通りに連続して発信することで”演奏”される。
スピーカーのテスト信号発信装置を四台使ってスイッチを
入れたり切ったり
入れたり切ったり
入れたり切ったり
するようなものです。
同時に最大で4つの音しか発音できない上、アコースティックな要素が一切皆無なため、たとえば残響やディレイのような効果を生み出すためには、わざわざ同じ音をだんだん小さくしながら並べて配置しなくてはならない。
めちゃくちゃ制限が多くて、回りくどいプロセスですが、ある時
それらを自らの手足の如く自在に操る人々が登場します。

特にTim Follinのテクニックとアイディアはぶっ飛んでます。

音色を発見し、それを自在に操る人が出現した時、ひとつの楽器が生まれます。
彼の楽器はギターやピアノや譜面や言葉ではなく、プログラミング言語だったというわけです。