オーストラリア在住サイコロジストの育児エッセイ
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よだれの海、奇声あげる怪獣

よだれがすごいんである。下のミア8ヶ月。腕枕なんかして寝かせると、気がつくとぐっちょり濡れている。ビブ(よだれかけ)つけるのを忘れていると、洋服をぐっちょり濡らしている。よだれ垂れ流し、なんである。

そして、奇声。「アーーー!!!」とか、いきなりおっきな声。なんで赤ちゃんはこの世にありえないような奇声をあげるのか。怪獣、みたいな声でも鳴く。「キー!」「ウガー!!」「ギャオーー!!」。怪獣のキャラクターって、まちがいなく赤ん坊からとったんだろうな。

ミアだって、年頃になればハナも恥らうお嬢さんに本当になるのかな。今のところは、ハナちょうちん出してる、ご機嫌な怪獣なのである。

うつぶせに持ち込め!

生後半年くらいで、寝返りができるようになる。そうすると段々、寝返りをしてうつぶせ状態に持ち込むことへの執着度が増してくる。

寝返りに成功してしばらくはそうでもないのだが、段々板についてくると、特におむつ交換の時、ナッピーチェンジ台に置いた途端に、寝返りの体勢に入る。なんとかうつぶせの状態に持ち込みたくてしょうがない。その執念たるや、すさまじいものがある。よって、なんとか仰向け状態でおむつ交換を図ろうとする親との格闘となる。

うつぶせになると何がそんなにいいのだろう。それは、何よりも視界が広がるのだ。仰向けに寝ているままで、受身的に見ている天井を中心とする世界。うつぶせになると、世界がより正確なアングルでとらえられるようになるのだと思う。まず、見えやすい。遠くまで見渡せる。この世界のモード・チェンジは、赤ん坊にとってたまらなく魅力的なのだろう。

よって、とにかくうつぶせになりたい。一刻も早く。特に高くてよく見渡せるなっピーチェンジ台の上では。かくて今日も格闘である。

ビデオが好き

子供はビデオが好きである。気に入った子供番組やディズニー映画を見ていれば幸せ。朝の起きぬけから好きなビデオのことを言っていて、ご飯やお着替えが終わり自由の身になると、ビデオの前にとんでいく。

そういえばリオは、2歳になる前にビデオの操作を覚えた。自分でセットして、取り替えることもできるようになった。好きなことだから、必死である。
強力なモチベーション。ビデオに書かれているタイトルを見て、どのビデオか識別したりもしていた。「ビデオのタイトルだけは、もう字を読める」と親は半ば呆れて笑っていた。

好きなビデオは何度も見る。せりふを覚えたりもしている、実際、日本語を伸ばすにはよい教材になった。ちびまる子ちゃん、アンパンマン。その中から歌も覚えた。子供にもマイブームはある。しばらくまる子ちゃんブームなど、続くのである。そして飽きると、移る。大人が見てもいけている良作は、子供もはまる。親もいっしょに、見ることになる。親もいっしょに子供用の作品のマイブーム。育児中の親は、子供文化の中にけっこうどっぷりつかっている。

チャター・ボックス

上のリオ、男の子なんであるが、かなりおしゃべりなのである。この子は言葉は早かった。言葉が嫌いではないらしい。3才になった今は、急に子供声でまくしたてる子役みたいにしゃべるようになった。急に語彙も表現力も爆発的に増えたのではないか。何でも分かってるみたいに急に言葉の表現力がグレードアップしている。「チャター・ボックス」というのは、おしゃべりな子のこと。リオはかなりチャター・ボックスである。箱から言葉がこぼれてくるように話す。

こうなると面白い。ストローラー(ベビーカー)に乗せてのお出かけ。私もずっとリオをしゃべっている。他愛のないこと。車走ってるね、だの、風吹いてるね、だの。リオはしゃべるのが楽しいらしい。気持ちの表現、それを理解してもらえること、分かち合い、コミュニケーション。いまそれらの基礎をやっているのだなと思う。ストローラーの上で覚えたこと、練習したことが、その後の人生を通じて活動の基礎になっている部分もあるなんて。今日も、リオとミアをダブル・ストローラーに乗せて、丘をくだって出かける。平凡だけど楽しい日々。

キャット・ナップ

生後半年や8か月くらいの赤ちゃん。睡眠が短いんである。夜はさすがに長時間寝てくれるようになったが、昼寝は短い、短い。まず寝入ってから必ず20分後くらいには一度目を覚まして泣く。その時にとんでいってあやさないと、ばっちり起きてしまう。一度寝付かせた努力が水泡に帰す。

こういう短い睡眠をキャット・ナップと呼ぶそうである。猫のお昼寝。そういえば、あたたくてぐにゃぐにゃしてて、身を摺り寄せ頬を寄せ、猫みたいな生き物である。いっしょに寝ると暖かい。腕枕している(させらている)腕がよだれで湿る。猫みたいな生き物を抱えていっしょに眠る日常。まあこれも一生ではないのだものね。そのうち頼んでもいっしょには寝てくれなくなるものでもある。しかし今は毎夜、子供の頭の重さに腕を痺れさす日常である。

赤ちゃんがビスケットを食べる

下のミアは7か月。離乳食が始まった赤ちゃんだ。赤ちゃんビスケットを食べる。はじめはほとんどを下に落とし、ぐちゃぐちゃに砕いていたのが、2週間くらいたった今では、ビスケットを手渡すと、ちゃんと手を開き、そしてつかもうとする。口に持っていく。うまく手を動かして口に入れないと食べにくい、もどかしい。下手をすると落としてしまう。右手から左手に持ち替えてみたり、手をびぎったり開いたり、いろいろ試行錯誤している。

ビスケットを食べる、という行動だけでも、赤ちゃんは指先の運動、目と手の協働など、大事なことをトレーニングしているのだなと思った。食べればおいしいし、食べることを通して、というのは大きなモチベーション。

一日の中のさりげない、何でもないような行動の中からいろんな初めてのことを知ったり、能力を磨いているらしい。大人はマンネリズムや退屈の克服に苦しむことも多いのに、赤ちゃんにとっては一日一日が前進。

3歳の誕生日

上のリオが3歳の誕生日を迎えた。今回は、ハッピーバースデーの歌を歌ってもらうのがうれしい、楽しいということが理解できて、「またハッピーバースデーしよう!」とせがんだ。2歳の誕生日では無理だったこと。まだなんだか分かっていない感じだった。プレゼントがもらえるということも、分かったみたいだった。興味深そうに、包みを破いた。ショートケーキは、最初はイチゴだけ欲しがった。イチゴを食べてから、ケーキもためしに食べてみるとおいしいのが分かって、もっともっとと欲しがった。「今日から3歳だよ。2歳じゃないよ」と指つきで教えられるとこれも分かったらしく、3歳の指を作ってみせた。

きっと明日もあさっても「ハッピーバースデーごっこ」せがむんじゃないのかな。しばらく。誕生日は一年に一度だけだよと言っても、そんなことまだ理解できないし。他の人のハッピーバースデーでも、自分が主役みたいにロウソク吹き消そうとしたりするんじゃないのかな。リオだけじゃなくて、他の人にも誕生日があるということ。新しく覚えていくことがたくさん。4歳の誕生日はどんなになっているのだろう。