●日本で唯一の料理の神様「高家神社」のお膝元で「古式あわびのひしお漬け」を食す♪
先日、当館のお得意様が「古式あわびのひしお漬け」をご注文下さいました。ありがとうございます。
これは蒸したあわびを「ひしお」に軽く漬け込んだもの。
25年以上前に、僕たちの父の代の旅館や飲食店のご主人たちで考案した「古式料理」の中の一つです。
千倉の高家神社に祀られていますのは磐鹿六雁命(いわかむつかりのみこと)と言う方です。
この方は第12代景行天皇の随行として安房地方に来た時、アワビや白蛤、鰹などを帝に調理しました。
すると帝は、その味と技法を大変称賛され、以降、磐鹿六雁命は帝専門の調理係りになったのです。
この事実は日本書紀や高橋氏文に記されていますが、具体的にどんな料理だったかは不明です。
それを僕達の先代の方たちが、何回も文献を研究し、専門家の意見も取り入れ数品の「古式料理」を開発しました。
景行天皇の時代は4世紀頃。
その頃、まだ日本には「醤油」や「味噌」もまだなく、その原型ともいえる「醤(ひしお)」で調味していたのではと推測しました。
いくつか考えられた料理の中でやはりメインはこの「古式あわびのひしお漬け」でしょう。
当時はもしかしたら生のまま醤に漬けたのかもしれませんが、当時も蒸す技術はあったと仮定し、蒸したあわびを醤に漬け込む「古式あわびのひしお漬け」を開発しました。
醤に漬け込む時間が長いとあわびが塩辛くなりますので、その塩梅が難しいです。
でもおいしそうでした。
肝もおいしそうです♪
この「古式あわびのひしお漬け」はいつでもある訳ではありません。
2,3日前にご予約して下さい。
その「醤」も近くのスーパーには売っていません。
当館では懇意にして頂いています銚子の醤油屋さんから買っています。
是非、古の味に想いを馳せながら「古式あわびのひしお漬け」をお召し上がり下さい。