カリガート(死を待つ人の家) | 女リュックサッカー世界一周の旅

女リュックサッカー世界一周の旅

看護師辞めて3か月で世界一周することに決めました(*^^*)

10月23日出発予定*

カリガート(通称=死を待つ人の家)で6日間働かせてもらいました。







カリガートでは男女合わせて100人ほどが過ごしています。

(カリガートは写真撮影が禁止なので文章で頑張ります)



仕事内容は

時間=朝8時半頃~12時まで。


朝着くと大量のランドリーが私たちを待ち受けています。


もちろん手洗い。


石鹸で洗い→ゆすぎ→最後にもう一度ゆすぎ→絞る→屋上に干す→乾いたら取り込むまでを手分けをして行います。


ランドリーが終わったら


女性ボランティアは女性部屋
男性ボランティアは男性部屋
に分かれます。


そして
寝たきりの人の全身清拭。


きちんと石鹸清拭です。

寝たきりの方でも1週間に1回はシャワーにいれています。



ちなみに寝たきりの方は女性は4人ほどでした。後は皆介助で椅子に座れます。(ほぼ全介助あせる座位は保てる)




清拭が終わった人から



私は看護師なので褥創や傷の処置を行っていきます。


女性で処置が必要な人は重軽傷合わせて8人ほど。

褥創はみんなポケットまで進行しているので、デブリもします。


その日の傷の状態に合わせて自分で軟膏やドレッシング材を考えます。


デクの知識が無さすぎて勉強不足を実感。


ベテラン看護師さんにアドバイスを沢山もらいました。



治療法として、イソジンガーゼ(イソジンで浸したガーゼ)でふたをするということも行っていました。


イソジンゲルの代用になるのかな。



どの傷も、病院で働いていた頃とは比べようにならないぐらい痛々しいものでした。
背中が全部ぱっくりデクだったり、
小股の所に塩酸かけられて骨や健が見えてしまっている人もいました。
男性部屋の方が重症の患者さんが多いです。



カリガートには在中看護師がいません。
今回は私を含めボランティアの3人の看護師で行っていきました。

偶然にも日本人3人。
最終日にはイタリア人の看護師も一緒に働きました。







ドレッシングが終わったらお昼ご飯の準備。

みんなの手を洗って、ご飯を配ります。


食事介助が必要な人には食介。


食事形態も、一人一人に合わせて
ミキサーにしたり刻みにしたり考えられています。


少しでも食べて欲しい。栄養をつけて欲しい。と施設で長い間働いていているすみ子さんの思いが沢山込められています。



お昼が終わると
食器を洗い


全員を椅子からベッドに戻します。


ベッドに横になってお昼寝タイム。



ココナッツオイルを使ってマッサージをしたり、おしゃべりをしてつかの間のゆっくりした時間を過ごします。この時間が本当に癒されます。



言葉は通じなくても、

目を見て触って

心は通じ合えるのだと実感しました。






ボランティアの休憩は各々途中で1回。
無料でチャイとバナナ、クッキーが準備されていました。

あっという間にボランティアの時間は終了。午前中だけですが、なかなかの重労働です。







カリガートに来て一番最初に思ったことは

意外とみんな元気だということ。

『死を待つ人の家』って言うくらいだから


みんな横になっていて、最低限のことしか行っていないのだと思っていました。




全然そんなことなかった。


活気で溢れています。


ボランティアが着くと
待ってましたと言わんばかりに


「アンディーアンディー(ボランティア)」



「パニーパニー(水)」



とあちらこちらから呼ばれます。


いろんなことを訴えてきます。


言葉が分からないなりに、これかなっと思うことをして通じ合えた時はお互い笑顔になります。



医療行為も行っていました。
バルンもいれるし
具合が悪い人には点滴も行う。
抗生剤も打っています。
薬も飲ませます。


Drは1ヶ月に1回往診があり
PTがリハビリを実施したり
定期的に検査技師が採血を取りにきます。


積極的な治療はしていなく、対処療法だけれども病院みたいだよね。





もちろん衝撃的なこともいっぱいあって

清潔不潔の概念や

看護師がいないことから起こる知識不足。

例えばね、
看護師免許がない人でも点滴を見よう見まねで入れて間違ったり。
寝たままの食事。
食べれない人には鼻をつまみながらでも流し込む、そして吐く。


いっぱいいっぱい思うこともありました。

でも、私はここにずっと居れる訳ではないからそれを意見する立場にはなれなくて。




だからこそ


「ここにまた来よう」と思いました。



いろんな側面はあるけれど

カリガートはそう思える場所です。


最終日

よくお喋りした患者さんに(名前はパドゥマン)また明日ねと言われ

「Today…last day. 」と伝えると涙を流してくれました。

私も泣けてきちゃって



たったの6日間


いつの間にか
こんなに
ここが、みんなが
大好きになっていました。



一生懸命なシスター、今を生きている笑顔の素敵なおばぁちゃん達。


また彼女たちに会いたい。


ここの役にたてるように勉強します。






カリガート、また来るね。











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