フランス惜敗

プールで2敗し、今大会一番人気があったのではないかと思うウェールズを倒し決勝進出も、
今大会はこれ以上の輝きはないだろうと思われていたフランス。

オールブラックスにぼろ負けする恐怖も試合前は何度も頭をちらついたが、フタを開けてみれば、
オールブラックスに勝てるチームはやはりフランスなのかと再認識。


序盤は固さ・ぎこちなさが出て、やっぱだめなのかと思ったが、
オールブラックスのスクラムハーフ、ウィイプのキックの調子が予想以上に悪く(絶対優勝のプレッシャーがあったのだろうか?)、1トライのみで済んで、予想以上のロースコアで前半を折り返す。
(5-0)

フランスはパラが負傷交代のアクシデントでトラン=デュックが出場。
その後にラインアウトから、トライを取られるという嫌な展開。
トラン=デュックがドロップゴールを試みるがわずかに外れる。

フランスはこのゲームでは、キックを多用せずランプレーで攻める方針。
オールブラックスにはフルバックのダグなどカウンターで優れたアタックをする選手がいるので、順当だとは思うが、前半はテリトリー的に苦戦した印象がある。
オールブラックスもキックの使い方はうまかった。


そして、後半。またしてもペナルティゴールを外したウィイプだが、
オールブラックスのスタンドオフ、クルーデンもタックルで脚をいためて、まさかの負傷退場で、代わりに入ったステファン・ドナルドが、ペナルティゴールを決めて8-0。


その後のフランスのトライと、そこに至るまでの一連のプレーは最高。
2007年ワールドカップの奇跡を再び起こすと思ってしまった、キャプテン・デュソトワールのトライ。

コンバージョンを決めて、8-7。

その後は、ハーフライン付近からのペナルティゴールを外すも、押し続けるフランス。
オールブラックス相手に恐ろしくフェーズの長い攻撃をしかけることが出来たフランス。
ここで、点を取れなかったのはやはり痛かったが、ファウルをしなかったオールブラックスもさすがとしか言えない。

(出来れば、10-8で追い込まれ、猛烈にアタックをかけざるをえないオールブラックスも観たかったが。)


8-7で試合終了。



フランスはオールブラックスに攻め込まれても、ラインアウトを確実に取りゴールを割らせなかったし、
オールブラックスのバックス陣をタックルでほぼ止めて、いい場面を作らせなかったのは見事としか言えない。
ブレイクダウンの攻防も素晴らしかったし、オールブラックスに全ての面で互角以上だったフランス。


キックの差(ファウルの差)で、結果は決まってしまったが、自陣ファウルを抑えたオールブラックスもさすが。


試合前は、
ウェールズ戦のディフェンス+イングランド戦のオフェンス+フレンチ・フレア≒オールブラックスと思っていたが、

最後の最後でいい試合をしたフランスは、体格だけでラグビーの試合は決まらないし、1試合ごとの戦術・戦略でここまでチームが変わるのかと、
ラグビーの醍醐味を見せてくれたのではないだろうか。



大会を通してフランスの試合は全て観てきたが、今大会で知り、応援していたモルガン・パラが最後に負傷退場したのは残念だ。




ニュージーランド完勝


地元開催で宿敵、オーストラリア戦。
オーストラリアは戦う前から飲まれてしまったのか、迫力なく、南アフリカ戦がウソのように
ミス連発で、ほとんどチャンスメイクできず、ニュージーランドのウィイプのキックが思ったほど調子が良くなかったので、点差がこれですんだといえるのではないだろうか?

ニュージーランドは気合い入りまくりで、どの局面でも隙がなかったように見えた。

予選プール、アルゼンチン戦と比較的楽な相手ばかりだと思っていたので、準決勝はまた負けてしまうのではないかと思っていたが、地元開催の今回はやはり違うのか?


スタンドオフのクルーデン、フルバックのダグの活躍で、ゲームメイク面でも、実力あるが勝負弱いというオールブラックスの唯一の弱点みたいなものも、もはや存在しないような印象だ。




決勝はニュージーランドVSフランス。

クルーデンとパラの若いスタンドオフ対決が見所だ。

ウィイプ、クルーデンに対し、ヤシヴィリィ、パラらが
きっちりペナルティゴール、コンバージョン、ドロップゴールを外さずに10点差以内で、食らいついていけばよいが。


決勝に残ったのは、反則をしないで、自陣の守りをきっちり固めることができ、相手のファウルを確実に点にする2チームだったということか。
因縁めいたこの展開、組み合わせ。
これまでの闘いを観れば、相手にとって不足なしだと思う。

予選プールで2敗、議論を呼ぶウェールズ戦のレッドカードなど、フランスは今大会のマイナスを背負っているようにみえるが、その状況でオールブラックスに対し戦えるのはフランスぐらいじゃないだろうか。

まぁ、ニュージーランドが第1回大会ぶりの優勝を、憎い相手フランスを倒し、手にするのはストーリー的に
きれいなのかもしれないが、もちろん普通に終わって欲しくないわけで。

決勝戦までの1週間、期待というか妄想がとまらないかも。




3位決定戦は観れないかもしれないが、ウェールズに勝って欲しい。



フランス薄氷の勝利

ウェールズのウォーバートンが退場になり、14人での闘いを強いられたウェールズだが
ペナルティゴール、ドロップゴールを外したのは痛かった。


フランスもディフェンスはよかったが、キックもランもキレがなく
モルガン・パラとラインアウトが光った試合だった気が。後半最後は消えてたような。


ウェールズは後半、ステファン・ジョーンズが入ってから、バックス陣に調子が戻った感じで
もっと早く使っていれば、後半あと5分あれば、勝敗は逆だったかも。


南アフリカVSオーストラリアもそうだったけど、ファウルを犯す=ペナルティゴール(3点)のチャンスなので、最後のウェールズのアタックはハラハラしっぱなし。ドロップゴールさせなかったフランスもさすがだが。


今日の試合は最高のフランスではなかったが、決勝の相手がニュージーランドになったとしても、予選プールの時のフランスとは別のチームになっていると思うので、楽しみだ。
(正直言うと、今大会のフランスはオーストラリアには勝てそうな気がしない)



さて、ニュージーランドVSオーストラリア、
負傷離脱者の多いオールブラックスを救うのはウィイプかクルーデンか?
オールブラックスはもちろん個々の能力は高いし、ノヌー、コリー・ジェーン、ソニー・ボーイ・ウィリアムスンらは素晴らしい選手だが、アルゼンチン戦のように、攻め方が単調になる時にどう対処するのか不安だ。

オーストラリアには付け入る隙ってあるのか?





事実上の決勝戦の足をすくってフランス優勝となると一番面白いのだが。


ついに今日、準決勝第1試合

ウェールズVSフランス

はたしてどうなるのか。
ウェールズ プリーストランド 29得点 欠場
フランス ヤシヴィリ 39得点 出場もケガが不安
でキックに不安が残るが、
ウェールズはステファン・ジョーンズか?
フランスはモルガン・パラがキックを蹴るのか?

ヤシヴィリ交代でDoussainが出場するのか?トラン=デュックは?


ウェールズの若い選手達が勢いをそのままフランスにぶつけるのか?
トンガやアルゼンチンに負けたりするフランスがウェールズにどう立ち向かうか?
予選からメンバーを試行錯誤してきたフランスがこの布陣で、決勝・優勝まで突き進んで欲しいが、両チームの好調なバックス対決が見所だ。
前半は点差が開かないならば、後半20分が勝負の分かれ目か?



シックスネーションズではフランスが勝利しているが、もちろんワールドカップは別物。
北半球代表を賭けて、予測不能の一戦。



南半球の山。クラッシュ・オブ・タイタンズ(巨人達の闘い)Part1

1 南アフリカVSオーストラリア
試合展開すら予想もつかなかったが、試合巧者な前回王者南アフリカがゲームを支配し、
スクラムハーフのデュプレシの渋い働きとスカルク・バーガーらの再三のアタックで
オーストラリア陣に一方的に攻めこむが、オーストラリアのファウルをしない堅いディフェンスといくつかのミスで思うように得点できない南アフリカ。
必死のディフェンスで、南アフリカの猛攻を耐えながらもわずかなチャンスをスタンドオフのクーパーの調子が悪いのか、ラインアウトもとれず、リズムに乗れないオーストラリア。


互いにファウルの少ない息詰まる試合。
ラグビーの教科書のような試合とでもいうか、何か完成されたものをちょっと見た気がした。
ポーコック、オコナー(21才!)らの活躍でオーストラリアが逆転勝ちで接戦をものにした。

観るだけでも、1試合で、2試合分のエネルギーを消費するような試合だった。


2 ニュージーランドVSアルゼンチン
前に、”絶対に勝ち上がってくるニュージーランド”と書いたが、アルゼンチンには手こずるだろうとは思っていたが、ここまでとは。
ゲインラインを突破できないニュージーランドに驚いた。
アルゼンチンの渾身の低いタックルは”ニュージーランド相手でもこれなら止められる”と証明しているようだった。お手本にすべき。

思うようにゲームを進められないニュージーランドで一人、絶対のキックで点を取るウィイプ。後半から、第3の男、スクラムハーフのクルーデンが入って徐々にらしさが出てきたニュージーランド。
ソーン、カイロアらがきっちり仕事をしていた。


準決勝はニュージーランドVSオーストラリアに決まった。
戦力的にオーストラリアやや有利な気がしないでもないが。
攻撃がかみ合うか、オーストラリア。
ハーフ陣がゲームをどう動かすか、ニュージーランド。


結果はどうあれ最高の試合になるのではないだろうか?