私たちは、近くの小さな居酒屋に移って話をすることになり・・・
そこでもマスターが
「オマエはうるさすぎる!」など夫に言っていた。
その後は、フォローに入ったり・・・
一生懸命マスターが盛り上げてくれるのが、ヒシヒシと伝わってきた。![]()
そんな、マスターに言われた事を、ウンウンとうなずきながら、涙を流している夫だった・・・
「オレの事わかってくれるのは、マスターだけだから・・・」と浸っていた。
そんな夫を見て、この時の私は何も思わなかった。
少し前までなら、
(もしかして少しはわかってるのかな?
もしかして、これからは怒ったりしないかな?
もしかして?・・・もしかして・・・・・・)
と淡い期待を抱いていたことだろう・・・![]()
でも、もうたくさんだった・・
もしかして・・・なんて淡い期待を抱いたところで、無理なんだ・・・
こうやって、いつも同じ繰り返しするぐらいなら・・・
どんなに夫が涙を流した姿を見せようが、反省した姿を見せようが、
いま、またやり直したところで、その先に私が泣いている姿があるからだ!
私の気持ちはすこしずつ違う方向に向かっていた。
たぶん、この時の頭の中は・・・・
良い悪魔が、「もう一度やりなおしてみたら?・・・・
あなたには我慢が足りないんじゃないの?」とささやいてる。
悪い悪魔が、「もう無理だぞ! 我慢したって同じことだ! ヤメテおけ!」とささやいている・・・・
こんな感じで頭の中はぐちゃぐちゃだったと思う。
そんな時だった・・・
一生懸命、盛り上げていたマスターの口から・・・・・
結婚前にマスターのお店で、夫が切れたときの事の話しになった・・・
マスター的には、あんなケンカがあったけど、結婚して今があるんだから・・・
この先、まだまだいろんな事があるんだから・・・・
と言う展開に持って行こうとしてたのだろう・・・・
そんな時・・・
夫は、
「僕が、あの時「カァ~」ときたのは、この子に「オマエの会社なんて潰してやる!」
って言われたから、頭にきて・・・・・」と言った瞬間・・・
私は凍った・・・・![]()
あの時もそうだったけど・・・・
この人は、どこまで作り話しをするんだろう・・・・
本当に私がそんな事を言ったと、頭の中で変換されちゃっているんだ・・・・
さっき流していた涙は何?
いつも嘘ツキ・・・嘘ツキ・・・嘘ツキ・・・・嘘ばっかり・・・・
と思った瞬間、黙っていた私もさすがに呆れてこの時ばかりは口を開いた。
そして、私は聞いた?
夫が本当に私が言ったと、脳内変換しているのか知りたかったから・・・
「アナタが自分で言ってた言葉、どうして私が言ったことになるの?」と聞いてみた。
その瞬間・・・・
夫は机を「バァ~ン」とたたき立ち上がり、顔は鬼の形相で・・・・
座敷から降り、靴を履きながら・・・
「マスター もういいわ! もう無理やわ! もう離婚するから・・・!」と言い放った。
マスターが
「待てよ。落ち着けよ!」と言っても
「もう、こんなんいいわ! マスターがなにか言っても、もう変わらないから!
離婚するって決めた!」とまくしたてていた。
マスターは座敷に座ったまま、呆れたように夫を見た。
「わかった! オマエ もう帰れ!」
とマスターが言った瞬間・・・・・∑ヾ( ̄0 ̄;ノ
夫は靴を脱ぎ、スタスタと座敷に上がり、元のところに座った。
(帰るっていったじゃん・・(@ ̄Д ̄@;))
私は、先ほどの夫が鬼の形相になって、机をたたいて立ち上がった時点で
涙目と言うより、涙が出ていた。がっ!・・・・・
あまりにも夫の行動にまたもや理解できなくて・・・
またもや、呆れてしまった・・・
そしてマスターが
「いいから、オマエ帰れ! もういいって言っただろ! 帰れ!」
「今からリナちゃんと話しするから・・・・
リナちゃん泣いてるし・・・・ オマエ 帰れ!」と言うと
夫は
「いや!・・帰らない!」と首を横に振っていた。
夫からすると、私が本当の事を言ったから、どうにもならないと思ったのか、
勢いよくしてみたものの、まさか自分を一番わかってくれていると思っていた
マスターにそんな事を言われるとは思わなかったのだろう・・・
マスターが
「リナちゃん、どうする?」と言われ、私的には、さっきの夫の行動で
夫と話しをしたくなかった。
やはり、こんなことの繰り返しだ・・・と思ったからだ。
「もういい・・・いつもこうだから・・・・話ししても、いつもこんな感じだから・・・
疲れた・・・この後はマスターと二人で話しがしたい」と言った。
マスターが夫に
「リナちゃんもこう言っているから、オマエ帰れ!」
「いや、オレは帰らない。それはマスターに言われても帰らない」と言った。
じゃぁ、さっきの行動はいったいなんだったの??![]()
と思うほどに、帰ることを拒む夫だった。
そんな拒む夫を、マスターは外に引き吊り出した。
つづく・・・・