先日、蔦屋書店を訪れた際に、何気なく目に留まった一冊の本がありました。
「海辺の犬。トシさんとララの物語」
というフォトエッセイです。
なぜか気になり、そのまま手に取って購入しました。
この本は、千葉県で農業を営むトシさんと、雑種犬のララとの日常を綴った作品です。
読み始めた時は、「なぜ自分はこの本に惹かれたのだろう?」と不思議に思っていました。
ページをめくるうちに、その理由が少しずつ分かってきました。
トシさんとララが過ごす毎日は、とても自然で、飾り気がなく、どこか懐かしさを感じさせます。
それは、デジタル機器に囲まれた現代の生活とは対照的な世界でした。
ふと、自分が高校生くらいまで過ごしていた頃のことを思い出しました。
祖母の畑を手伝ったこと。
ラッキー、ジュン、クロ、メリー、トマトといった、実家で一緒に暮らしていた犬や猫たち。
自然の多い公園で遊んだこと。
泥だらけになりながら夢中で野球をしていたこと。
今振り返ると、そんな時間こそが人間らしい暮らしだったのかもしれません。
もちろん、デジタルはとても便利です。
私たちの生活に欠かせない存在になっています。
しかし、その便利さに流されるだけではなく、ときには自然に触れたり、動物と過ごしたり、人とのつながりを感じたりする時間も大切なのだと思います。
心と身体の健康のためにも、デジタルとの付き合い方を改めて考えさせられる一冊でした。
院内待合に置いてありますので、気になる方は読んでみてください。
