本物の自主練習 | 同志社大学体育会レスリング部OB会のブログ

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自主練習に「本物」も「偽物」もないと思うのですが、今朝、前田監督から「これこそ自主練習」と感じるお話しを耳にしましたので皆様にもお知らせします。


ご存知のとおり、同志社大学レスリング部は一昨日から昨日にかけて春季リーグ戦に臨んでいました。


春と秋の2回開催されるリーグ戦は各大学が最終目標にしている総力戦です。


我校も、例年の冬季オフ(冬休み)を返上して後期試験直後からこの大会を目指して練習を重ねてきました。


試合では選手たちが持てる力をすべて発揮し、二日間で3勝1敗(1敗も3対4であと1ポイントまで迫る僅差)という素晴らしい試合を見せてくれました。


今回中心になって活躍してくれたのは、「京都合宿所組」の選手たちです。


同志社大学レスリング部には、日向理事長が提供されている自宅上のワンルームマンションや、三村ヘッドコーチの尽力で一般の方からご提供いただいている五条宿舎、そして、前田監督が私費を投じて整備された自宅横の合宿所の3ヶ所に宿舎があります。


今、これらの合宿所には2回生の榎本君(花咲徳栄高等学校)、和智君(霞ヶ浦高等学校)、そして1回生の田邉さん(安部学院高等学校)、平田君(山口県立豊浦高等学校)が入寮し、毎朝大学の講義開始前に合同で自主練習を行っています。


今回のリーグ戦では、榎本君が2回生ながら4戦全勝、和智君も3勝1敗とチームの勝利に大きく貢献してくれました。榎本君は、昨年の入学以来リーグ戦は全戦全勝の連勝記録を更新中です。また、和智君も今シーズンに入りさらに力をつけてきています。


また、平田君は高校時代に目立った戦歴のなかった選手ですが、3月から大学の練習に合流し練習相手にも恵まれてめきめきと力をつけレギュラーの座を獲得しました。さらに初戦の中京学院大戦では、前年度優勝校の選手を相手に堂々と戦い、終始リードを許すものの最後まであきらめず徐々にポイント差を縮め、最後は見事な逆転フォール勝ちを収めました。


この平田君の1勝は、1部リーグに昇格したばかりの同志社大学が前年度優勝校の中京学院大学に4-3で勝利する貴重な金星となりました。


このように活躍する選手たちに共通するのが、朝の自主練習に「自主的」に取り組んでいることです。今回のリーグ戦はその結果が顕著に表れたと思います。


また、自主練習組の選手たちは卒業単位の取得状況も優秀です。まさに文武両道を歩んでくれていると思います。


そんな彼らの、リーグ戦明けの今朝。


前田監督も正直なところ、リーグ戦明けの今日は選手たちも自主練を休むだろうと思っていたところ、田邉さんから「今から自主練をおこないます」といつものように電話が入り、榎本君と平田君の3人がいつにも増して清々しい表情で泉湧寺さんの坂を駆けあがってきたそうです。

和智君は足の怪我で大事を取りましたが、3人は試合翌日にもかかわらずいつもよりたくさんダッシュをこなしていたそうです。


前田監督から話を聞いた私も清々しい気持ちをおすそわけしてもらったようにかんじました。


京都合宿所組のみなさん、これからも頑張ってください。