超意訳 誰も寝てはならぬ | 秋 浩輝のONE MAN BAND

秋 浩輝のONE MAN BAND

はじめに言葉はない

誰も寝てはならぬ

 

貴女の出す難問に答えられなくて

多くの男が処刑されたけど

我こそは解き明かしてみせよう

美しい貴女が欲しくてたまらないから

私は死を覚悟しても挑むのだ

 

どうだ!

難問はすべて解き明かしたぞ!

 

なのに貴女は約束を反故にした

なぜなんだ?

私のことがそんなに嫌いなのか?

ならば、逆に貴女に問い掛けよう

私の名は?

明日の朝までに答えることができたなら、私を処刑すればよい

でも、答えることができなければ、その時は…

 

男の名前を知っている者はいないのか?

知っているはずの女は沈黙し、自ら命を絶った

ゼンジ―北京の手品をもってしても名前は解らない

男の名前が解るまで、誰も寝てはならぬ!

寝た者は処刑する

 

ああ、

なぜ貴方は名前を明かしてくれない?

なぜ私は貴方の名前を知りたがる?

 

夜が白々と明け始めた頃、

貴方は私にそっと口づけ、名前を明かす

私は愛に溶け、貴方の胸にしなだれた…

 

――私の勝ちだ!

カラフはほくそ笑んだ

 

「トゥーランドット姫、彼の名は?」

「民よ、彼の名は愛なり!」

 

 

…………………………

 

 

残虐で冷酷無比なトゥーランドット姫をトリコにした男の名は、ダッタン国の王子カラフ。カラフをほんとうに愛していたのは、リューという名の娘である。リューは彼の名を知っていたが、拷問されても口を割らなかった。やがてリューは自ら命を絶つ。カラフを守るために。

 

カラフはトゥーランドット姫の何を好きになったのか。容姿である。なんと軽薄な男だ(笑)ほんとうにカラフのことを愛しているリューを見殺しにしてまで、トゥーランドット姫の心を射止めようとしたのだ。トゥーランドット姫は、カラフが現れるまで頑なに男を受け入れなかったのだが、なにゆえ、男性不信に陥ってしまったのか…理由は明かされていない。それにしても、カラフに逆謎かけされたくらいで、コロッとイってんじゃねぇって(笑)この話の中で純粋な心を持つ人間はリューだけである。ちなみに、なぜゼンジ―北京が出てきたかというと、物語の背景が北京だからである。つまんなくてごめんなさい(笑)

 

 

Mario Del Monaco(マリオ・デル・モナコ) / Nessun Dorma!(誰も寝てはならぬ)

 

 

マリオ・デル・モナコ(1915-1982)

イタリアのテノール歌手。小学生の頃、初めてマリオのカンツォーネを聴いた時、「なんてハリのある美しい声…まるでトランペットみたいだなぁ」と思ったのだが、マリオのあだ名が『黄金のトランペット』だと知って驚いた記憶がある。なんと感受性の豊かな小学生だったのだろう(自画自賛w)。それ以来、マリオのファンを自認している。マリオは写真の通り、映画スター顔負けの超2枚目である。世界中の女性ファンの心を鷲掴みにしていたことは言うまでもない。