目の前の難局を乗り切ることができず
雑草に覆われた小道に足を踏み入れてしまった
前を見据えるわけでもなく、周りを観察するわけでもない
目の焦点が合わないまま、ただふらふらと惰性で歩いている
いつの間にか、深い森の中に居た
雨上がりの草叢、泥だらけの獣道
足を滑らせて、くすんだ深緑色の不気味な沼に落ちた
底なし沼なのか…ずぶずぶと両足がのめり込んでゆく
でも、底がないなんてあり得ない
堕ちるところまで堕ちてしまえば、
あとは這い上がるしかないのだ
そう考えると、幾分気が楽になった
でも、頑張らないほうがいいのかもしれない
こんなスキルのない男が頑張ったってタカが知れてる
どうせなら、まだ余力を残したフリをして墜ちていくほうがいい
一生懸命さを見せるのはカッコ悪いことなんだ
錯綜した思いが脳裡をよぎる
夜霧のめぐり逢いだ、ブルースだ
よもやま話はずっと続いていく
ぼくの発したシグナルを、君が受容するまで

