グレッグ・レイク架空インタビューvol.7 トリロジー、人気投票1 | 秋 浩輝のONE MAN BAND

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はじめに言葉はない

あくまで架空インタビューです。事実と思われるエピソードや、キースとグレッグが過去にインタビューで語ったことを膨らませ、「創作」しています。(一部ウソも含まれていますw)

 

GL=グレッグ・レイク

HA=秋浩輝
 

HA1972年7月の初来日の前にリリースされた『トリロジー』について聞かせてください。ジャケットはあなた方3人の似顔絵でヒプノシス制作だそうですが、このジャケットに決定した経緯は?」

GL「初めはサルバドール・ダリに依頼したんだが、5万ドルも要求してきたのでやめにした。ヒプノシスはピンク・フロイドで良い作品をたくさん作ってたので依頼することにしたんだ」

 

HA「上半身裸っぽい絵だったので、ELPホモ疑惑がありましたね」

 

GL「あぁ、笑っちゃうぜ。たしかにミュージシャンにホモ・セクシャルは多いけど、我々にそのケがあるヤツはひとりもいないよ」

 

HA「ですよねー。あなたを筆頭にみんな女好きですもんね(笑)(笑)(笑)」

 

GL「ははは、ちげえねぇ(笑)」

 

HA「それはさておき、『トリロジー』は、それまでのアルバムと比べると地味なイメージですが、音楽的レベルは非常に高く、あなたとキースのコンビネーションも最もうまくいっているような気がします」

 

GL「あぁ、ELPの最も良い時期だったかもしれないね。だけど、『永遠の謎』や『トリロジー』はライブではイマイチ受けが悪かったので、ほとんどやらなかったんだ」

 

HA「数少ないライブの『永遠の謎』を聴いて率直な感想を言いますが、あなたのボーカルが荒過ぎるように思うんです。歌メロもフェイクし過ぎていて、イマイチしっくりこないんですよね。もっと素直に丁寧に歌っていたら、オーディエンスの反応も違っていたんじゃないでしょうか」

 

GL「あの時期は収入が一気に増えたので、金遣いが荒かったというか、生活も荒れていたんだ。そういったことが歌やベースに悪影響を与えたのかもしれないな……反省してるよ」

 

HA「やけに素直ですね」

 

GL「俺は本来そういう人間なんだ」

 

HA「……そういうことにしておきましょう。結局、『トリロジー』からライブの常連曲になったのは、『ホウダウン』、『フロム・ザ・ビギニング』、『シェリフ』くらいでしたね」

 

GL「あぁ。『奈落のボレロ』は、キースの曲の中でも傑作だと思うが、ライブでの再現は難しかった。俺がメロトロンを弾いたんだが、電気的なトラブルが多くてね…結局、1977年ワークス・ツアーのELP+オーケストラ・バージョンが一番うまくいった」

 

HA「キースのピアノ伴奏で歌った『トリロジー』は、最高に美しい曲だと思います。メロディも素晴らしいし、あなたのボーカルの比類なき透明感……まるで水晶の輝きのようです。その声をもっと維持して欲しかった。残念で仕方ありません」

 

GL「ありがとう。だけど、失ったものは戻らない。若気の至りだよ。だが、年取ってから得たものも多いよ」


HA「年取ってから得たものとは何ですか?」


GL「男の色気かな?」

 

HA「はい、はい、それにしても、この時期のあなた方の日本での人気は凄まじいものがありました。話は変わります。当時のロック雑誌『ミュージックライフ』では、毎年3月号に1年間に渡って行われたロック・アーティストの人気投票の最終結果が発表されるのですが、1973年3月号の最終結果は……覚えていますか?」

 

GL「ミュージックライフから盾が送られてきたので、何となく覚えてるけど……じらさずに早く言えよ!」

 

HA「では、各部門1位~5位まで発表しま~す!」

 

 

1973年度ミュージックライフ人気投票最終結果

 

バンド部門

1.ローリング・ストーンズ

2.ELP

3.シカゴ

4.レッド・ツェッペリン

5.T.REX

 

ボーカリスト部門

1.ミック・ジャガー

2.グレッグ・レイク

3.ロバート・プラント

4.ニール・ヤング

5.ジョン・レノン

 

ギタリスト部門

1.エリック・クラプトン

2.ジミー・ペイジ

3.ジョージ・ハリソン

4.リッチー・ブラックモア

5.テリー・カス

 

ベーシスト部門

1.グレッグ・レイク

2.ジャック・ブルース

3ポール・マッカートニー

4ジョン・ポール・ジョーンズ

5ピート・セテラ

 

ドラマー部門

1.カール・パーマー

2リンゴ・スター

3ジンジャー・ベイカー

4ジョン・ボーナム

5ダニエル・セラフィン

 

キーボード・プレーヤー部門

1.キース・エマーソン

2ロバート・ラム

3エルトン・ジョン

4レオン・ラッセル

5ポール・マッカートニー

 

アルバム部門

1.展覧会の絵(ELP)

2.メイン・ストリートのならず者(ローリング・ストーンズ)

3.バングラディシュ(ジョージ・ハリソン)

4.トリロジー(ELP)

5.カーネギー・ホール(シカゴ)

 

ちなみに中間発表までは、バンド部門1位ELP、ボーカリスト部門1位グレッグ・レイクで、すべての部門において、ELPが1位を独占していました。ところが、ちょうどその時期、1973年1月来日予定だったローリング・ストーンズ来日中止の報道があり、がっかりしたストーンズ・ファンが憂さ晴らしに投票しまくったようです。結果、最終発表でバンド部門、ボーカル部門がローリング・ストーンズ、ミック・ジャガーに入れ替わるという大どんでん返しがありました。

 
Music Life 1973年1月号

 

Trilogyのアルバム・ジャケット
 

(vol.8に続く)