君たちはまっすぐに歩いてきたつもりかもしれない
竹馬の友の助言もあって、正しいことをしてきたつもりだろう
だが、朱に染まれば赤くなることに気づいていないのか
集団の歪んだ精神は、左右のどちらかに偏ってしまうんだ
うん? 君たちの場合は枝葉末節に囚われた左寄りかな
マイクロフォンを持たない左手は手持ち無沙汰だから
抑揚のないロゴスの中から何かの法則を探しているのか
だが、共通認識は個々の脳内で刻まれている脚韻だから
共同幻想の音楽の中から見つけ出すことは不可能なのだよ
うん? 君たちは表層的なビートを絆だとでも思っているのかな
「きょうの先生の話は奥が深いな」
「うーん、脚韻じゃなくて頭韻のような気がする」
「はいはい、先生たち、そろそろ昼ごはんだから部屋に戻ろうね」
翌朝、頑丈な窓ガラスが割れていた
その中心にポッカリ空いた大きな穴
そこから放射状に延びたひび割れ
内外には粉々に砕け散ったガラスの破片
分厚いガラスに挟まれた格子状の金網さえぶち切れていた
その中心にポッカリ空いた大きな穴
そこから放射状に延びたひび割れ
内外には粉々に砕け散ったガラスの破片
分厚いガラスに挟まれた格子状の金網さえぶち切れていた
君は深い闇に向かって
走り出してゆく
尖ったガラスを肌に突き刺しながら
走り抜けてゆく
