(再)余剰 | 秋 浩輝のONE MAN BAND

秋 浩輝のONE MAN BAND

はじめに言葉はない

初めて君と出会った時

君は処女の香りを漂わせながら

緊張している僕に無邪気に微笑んでくれた

そして、逢瀬を重ねるうちに

ふたりの心と体は溶け合っていった

 

あれから何年経ったのだろう

いろいろなことでぶつかり合い

別々の道を歩いてきた僕たちは

偶然、ふるさとの街ですれ違った

でも、僕は掛ける言葉が見つけられなかった

 

君は僕の想像とはまったく違った女になっていた

きっと、君から見た僕の姿もそうだったに違いない

ふたりは互いに知らない愛する人を連れ立って

交差することのない時の流れの中に身を委ねていた

余剰な幸せや不幸せは、いみじくも人の姿形を変えていく