初めて君と出会った時
君は処女の香りを漂わせながら
緊張している僕に無邪気に微笑んでくれた
そして、逢瀬を重ねるうちに
ふたりの心と体は溶け合っていった
あれから何年経ったのだろう
いろいろなことでぶつかり合い
別々の道を歩いてきた僕たちは
偶然、ふるさとの街ですれ違った
でも、僕は掛ける言葉が見つけられなかった
君は僕の想像とはまったく違った女になっていた
きっと、君から見た僕の姿もそうだったに違いない
ふたりは互いに知らない愛する人を連れ立って
交差することのない時の流れの中に身を委ねていた
余剰な幸せや不幸せは、いみじくも人の姿形を変えていく
