ヨブ記(再) | 秋 浩輝のONE MAN BAND

秋 浩輝のONE MAN BAND

はじめに言葉はない

軋む歯車に油をさすように
潤滑な言葉を絡めながら
心地良く互いを縛るといい
毒薬を一気に呷って
永遠の至福が得られるのなら
別に気後れする必要もない
ロミオとジュリエットのようにね


理性と道徳を学ばなかったことが
耽溺するすべての原因ではない
心に巣食う悪魔……
誰もが自分を守る為にいつも潜ませている
心を救う天使……
誰もが最後の晩餐までそっと密やかに
彼に預けたままで


やがて身を捩るような不安と非業が
ヨブの如く押し寄せ
怒りと諦観が深い皺を手繰り寄せる
誰の所為でもない
何処にでも吹く風が
ほんの戯れに留まり、渦巻いただけ……

 

 

あなたがあなたのままで

私が私のままで
ふたりがふたりのままで
安寧の時を得られる場所は
何処かにあるのだろうか?

 

2015.4.19

 

 

ユウトの死んだ目(諦観)

 

 

メイの完全支配(・・・)