今回引退ブログを担当します、法学部法律学科の川田花です。
同期たちのブログに感銘を受け、ギリギリ2024年内に書いています。題名は後輩がくれたお気に入りのキャッチコピーです。私がサッカーを好きになるきっかけになったイナズマイレブンから「つながリーヨ」にしようかとも思いましたがやめときます(笑)
引退して1ヶ月強、意外とすんなり部活のない生活を受け入れられていて、なんだかんだ忙しくて暇だと感じる間もなく、毎日部活してた自分すごいなとさえ思えてきています。
私は2年前に『自分を好きになる』という題でブログを書きました。ざっくりと言うと、高校3年間は自分を肯定できるくらいに努力できていたけど、今の自分は好きになれない。だから引退の頃には好きだと言えるような行動をしていたい、という内容です。
結論から言うと、好きになった!というより好きになれたかな?くらいですが、明らかにあの頃想像していた自分よりは成長できたと思っています。驕りだったらすみません、、
今回はこの結果に辿り着くきっかけとなった分岐点について話したいと思います。長くなりますがお付き合いください。
それは、フィールドプレーヤーからゴールキーパーに転向したことです。同志社香里でサッカーに出会ってから、体力も技術もないですがサイドハーフとしてなんとか試合に関わっていました。1回生のシーズンが終わる頃、4回生の卒業によりキーパーが不在になるということで誰かが担わないといけない状況になりました。当時部員は3学年で13人。初めは先輩と私の2人共がキーパーとフィールドを兼任する形で、今週は紫ユニ(SH)、来週はピンクユニ(GK)みたいな二足の草鞋プレイヤーでした。春リーグが終わり皇后杯が迫る頃の夜、女子チーム指導者の陽生からかかってきた電話は、専任のキーパーにならないかという内容でした。正直フィールドプレイヤーとして活躍する未来を描いて体育会に入った、でも断ればチームのゴールを守る人はいない。上手い人たちが点を取らないと試合に勝てないことも重々わかっている。数ヶ月ゴールを守ってみて、新しいことを取り込む自分自身に成長を感じたり、みんなの役に立てている嬉しさがあったことも事実。結局、妥協50%と自分への期待50%でやってみることにしました。
突然ですがここで、キーパーの良いところと辛いところを紹介します(笑)!
〈いいところ〉
・シュートを止めることが楽しい
・試合に負けさせないことができる
・極々たまにヒーローになれる
・多くの選手、指導者の方々が助けてくれる
・みんなの頼もしい背中を支えられる
〈つらいところ〉
・1度のミスが致命傷
・必然的に失点に絡むからメンタルやられる
・1人じゃ練習できない、孤独
・怪我が多い
・常に緊張で足がすくむ
・若干152cmじゃクロスバーに手が届かない
・シンプルに1人で守れる大きさじゃない
あれ、つらいことの方が多くなっちゃいましたね(笑)丈夫な体が唯一の取り柄だった私がたった2年間で、半月板損傷、後十字靭帯断裂、手指3本同時骨折、腰骨挫傷、両肩捻挫など、逆にどこが元気やねんってくらい至る所を怪我しました。13失点の大敗を喫することも、練習相手がいなくてネットに向かって虚しくボールを蹴り続けることも、真夏の人工芝で火傷したかと思いきや真冬の大雨で全身濡れて凍えたり、大事な場面で失点して自分を責める気持ちやみんなへの申し訳なさが押し寄せてくることも。
それでも胸を張ってあのときのやってみるという選択は正しかったと言えます。それはサッカーにおけるキーパーという役職そのものが楽しかったというのもありますが、周囲の人間に恵まれたからだと断言できます。
女子チームのみんなが言ってくれる「ナイスキー!」は、これでいいんだと自信をくれる不思議な力を持っていて、必死に頑張る逞しい背中を任せてもらえることもとても嬉しかったです。苦しみながら涙して、かと思えば元気に大笑いして、見えないところでも直向きに努力する、その1人1人の人間性に心が動かされ続けました。特に同期の5人、2学年下のほのかには本当に感謝しています。ありがとう。
また1学年上の学年でプレーしていた男子選手の多田さんは紛れもなく私の師匠であり、キャッチの手の形からポジショニング、脳内で考える内容まで1から丁寧に教えてくださいました。毎日貴重な時間を割いて女子チームを支えてくれる姿は尊敬そのものです。
他にも木村先生、ちかさん、たけおさん、東良さん、松井さん、Aチームの3人を含め男子キーパーのみんな、同期や先輩後輩の男子選手たち、時にはトレーナーマネージャーまでもが嫌な顔をせず練習や試合のアップを手伝ってくれたり、キーパーグローブをプレゼントしてくれたりと、今思い出しても心が温かくなるようなあの経験が私の頑張る理由になっていました。
改めて本当にありがとうございました。
長々と自分語りをしてしまいましたが、総じて私が伝えたいことは、『人のためにすることは自分にとってかけがえのないものになる』ということです。頼まれたことを断れない、やりたいことや確固たる軸がない私がなにか選択をするときは大抵、あの人のあれいいなぁ、やってることかっこいいなぁという”憧れ”に影響を受けまくります。誰かのために始めたり継続する行動は、原動力の所在がはっきりしていてなくなることはないし、いずれ自身にとっても大事な存在になります。
だからこそ、人のためになることや人が大切にしていることをやってみてください。挨拶、掃除、声かけ、応援、顔や名前を覚えること、ボランティア、委員会活動、なんでもいいです。大袈裟かもしれないですが、その一歩で人生変わりますよ!!
2回生の私がブログに書き記していた「自分を好きになる」という目標。陽生、ひな、こころ、りあ、あお、私に関わってくださった先輩同期後輩、香里サッカー部のみんな、なつさん、たくさん顔が思い浮かぶみなさんのおかげで達成できた気がします。ありがとうございました。
苦労と幸せが詰まったかけがえのないサッカー生活、本当にありがとう。