みなさんこんにちは。今回の部員ブログは私、井上晴互が担当することになりました。こう見えても人の記憶に残ることが大好きなので、何か爪痕を残そうとこの文章を書き残すことを決意しました。小学生時代には作文をよく褒められ、大学受験時には国語を圧倒的な得点源にしていた私の文章力に期待を膨らませながら読み進めていただけると幸いです。しかし、おそらくですが、まとまりもなく書きたいことを何個も詰め込んだ読みにくい文章になってしまっていることでしょう。気長にしおりでも挟みながら読み進めていただけると嬉しいです。
私の人生というものは「安定」という2文字が欠落したものでした。しかしそれは全て私に非があるため何も思うところはありません。安定しかけた時に限って自分の失態でその束の間の安定を終わらせてしまう、そしてなんとか取り返す。そんな人生を今も続けています。それは私生活のみならずサッカーにも当てはまるものでした。小・中・高でのサッカー話はここでは割愛させてください。以前のブログに書き記した記憶があるので。どんな話があったか気になる人は直接連絡ください。きっと記憶に残る話を提供できると思います。
それはさておき、私は大学サッカーというものをサッカー人生における1つの終着点として位置付けていました。漫画「ONE PIECE」でいう「グレイターミナル」のようなものでしょうか。今までの積み重ねをそこで片付ける、決着をつける。そんなイメージでこの体育会サッカー部の門を叩くことになりました。本当にいろんなことがありました。本当に、本当にたくさんのことを経験してきました。しかし、その出来事全てをここに記そうとすると2万字は超えてしまいます。ほぼ卒論と同じ分量ですね。
ん、私はゼミに3度落ちてしまったので卒論というものに触れずに卒業する身分でした。失礼いたしました、話を戻します。
それほどまで多くの経験をした私が、ここまでの体育会での活動や人生そのものを通じて伝えたいことは、「必要な挫折をたくさんしてほしい」ということです。それを話すために、私がこのサッカー部でぶち当たった最も大きな壁の話をさせてください。それは、大学一年時のD 1チームに昇格した際のことです。
必至の思いで入部したサッカー部では1番下(新一回生チーム)からのスタートでした。こんな恥ずかしいカテゴリー名は後にも先にもこれが頭に浮かびますね。そんな一番下のカテゴリーから何としても脱出したい、もっと上のレベルでサッカーしたいと思った私はたくさん考え、努力を重ねることで夏頃にようやくカテゴリー昇格を掴むことができました。そこでは今までのサッカー人生では体感したことののないレベルが存在しており、当時の私には大きな衝撃でした。積み上げてきたものが何も通用せず、話したこともないチームメイトはただ怖かったことを今でも覚えています。実力差がある上に、彼らは皆自分に対しては優しく、それが本当に苦痛でした。何もできない自分の存在に初めて嫌気がさし、サッカーを辞めたいとこの時思っていました。練習が終わってはチームメイトと話すこともなく家に帰り1人茫然とする。酷い時には得体の知れない涙を流すこともありました。これが私の記憶に残る最も大きな挫折です。
それでも、ここで諦めるということは過去の努力し続けてきた自分に失礼だと、ただその一心でサッカーを続けていました。この苦境をなんとかして抜け出したい。そう考えた私はあらゆる手を使ってでも生き残ることを選びました。チーム内の人間とのコミュニケーションを率先してすること、オフの日でも個人的なトレーニングを積んで少しでも彼らのレベルに近づくことなど、本当になんでもしていました。それが身を結んだのか、少しずつチームに打ち解けることができ、自分の武器を彼らに知ってもらうこともできるようになりました。そこで初めて彼らを同じ人間として認識することができました。その時点での私は、思い悩んでた当初の自分よりもサッカーのレベル的にも、人間的にも大きく成長することができていました。
今思うと、この出来事は私を本当に成長させてくれました。「俺は苦境に立って初めてスタートなんじゃないのか。」と、今までの自分の成長の要因を今一度気づかせてくれるきっかけになったなと思います。この大きな挫折を経たことで、3回、4回と試合に出ることが増えていったんだと感じます。おそらく、というかほぼ確実に今も悩んでる人、自分の現状に目を背けたくなるような人は沢山いると思います。でも、そこで簡単に諦める、腐ってしまう、そんな選択は取らないでほしいと強く願っています。なぜならそこがあなたの成長する大きなチャンスだから。書いていて少しクサいなと思ってしまう言葉です。しかしこれが本心だからしょうがないとも思います。その選択を後で悔いてほしくないと思うからこそ伝えたいです。人にはよるかも知れませんが、今いる環境は本当にレベルの高い場所ですし、決して楽ではないです。だからこそ、ここでしか味わえない挫折・苦労を沢山感じてほしいと思います。そこを乗り越える,あるいは乗り越えようともがくその姿勢が貴方を何度も成長させてくれると言いきれます。
私は今京都での学生生活をもうすぐ終えようとしています。部活での日々は本当に懐かしくあの頃に戻りたいと考える日は少なくないです。そこまで大切に思っていたからこそ最後の日にみんなの前で大泣きするという醜態を晒してしまったのかも知れません。今もサッカー部で懸命に努力し続ける人たちはそのままの姿勢をどうか貫いてください。あまり頑張れてないなと思う人もきっといると思います。そんな自分を少しでも変えたい、もっと頑張ってみよう、そんなきっかけにこの文章が成れるのならそれが本望です。せっかくの体育会サッカー部、こんなに素晴らしい環境でサッカーをできることの幸せを実感してほしいです。そして、最大限の努力をこの4年間に注ぎ込んでほしいです。それが私のこの文章で伝えたい1番のことです。
長々と続けてしまい申し訳ないです、ここまで読んでくれた方、本当にありがとうございます。最後に同期のみんな。今までのサッカー人生で1番の経験を与えてくれたみんなには感謝しかないです。こんなに手の焼けるおかしな人間に優しく接してくれたみんなとだからこそ、最後まで後悔のないサッカー人生を送れました。この同志社サッカー部が大好きです!4年間本当にお世話になりました。