こんにちは!今回部員ブログを担当させていただく2回生文化情報学部の岩井萌那です。部員ブログを書くにあたり、大変頭を悩ませましたが、結局のところ何も思いつかなかったので自分自身のサッカー人生を振り返ってみようと思います。拙い文章ですが最後まで読んでいただけば幸いです。

「私、大学入ったらサッカーやめる、だから最後悔いのないように頑張るわ。」
これは私が高校3年生の時に一番仲の良かったサッカー部の同期に言っていた言葉です。
ですが、皆さんお気づきの通り、ここでブログを書いている現在、私はサッカーをやめることができていません。やめるどころか週6日でグラウンドに通いサッカーをするという高校生活とあまり変わらない日々を送っています。
 
結局サッカーを続けてしまっている私がなぜサッカーをやめたくなったのか今一度振り返ってみました。
正直中高6年間のサッカー生活でサッカー自体を心の底から楽しいと思えたのは数十回にも満たないと思います。私が好きだったのはサッカーではなくサッカー部の同期と一緒にいる時間でした。思えば中学の頃、逆サイドからベンチの監督前まで呼ばれ怒られ、練習でも怒鳴られ、私はこの部活に入るために受験をしてまでこの学校に入学したのに、サッカーをしに来ているのか、怒鳴られに来ているのか正直わかりませんでした(笑)。どんなに頑張っても埋まらない技量の差、自分が練習を止めてしまう罪悪感、そういったものが重圧となりいつしか失敗を恐れてサッカーをするようになりました。今まで楽しいはずだったサッカーは自分自身の存在や価値観を否定していくものにどんどん変わっていき、できた達成感より失敗しないことの安心感のほうが強くなっていきました。失敗を恐れていること、チャレンジすることから逃げていることは自分が一番わかっていたからこそ余計に悔しくて、自分自身が情けなくて、みんなが頑張っているのに自分だけこんな気持ちでサッカーをしているのは皆に失礼だと感じるようになっていました。

高校生活はコロナで幕を開け、気づけば最高学年となり、様々なことを経験しました。コロナで思うような練習ができないこと、それでも練習をさせてもらえるありがたみ、中学の時に感じていた思いとは別の意味でサッカーを頑張ろうともう一度思うようになりました。しかし、現実と自分の思いのギャップは簡単に埋まる物ではありませんでした。強くなるため、日本一を取るためとは頭ではわかっていても、自分がピッチに立つ技術はないし、何本往復したかわからないきつい走りや練習、監督からの厳しい言葉、自分に与えられた仕事、皆が頑張っているのだから自分が足を引っ張ってどうするんだという焦り、受験勉強の焦り、様々な重圧から自分の不甲斐なさや弱さが嫌になり、親友と誰もいない教室の隅で二人で泣いたりしていました。これも今はいい思い出になりましたが、当時は本当に苦しいとしか思うことができませんでした。
そんな色濃い最後の一年の締めくくりである迎えた最後の試合、ホイッスルが鳴った後私が見たのは仲間の悔し涙でした。

そんなこんなで私はまだサッカーを続けています。
正確には悔いが残ったというよりかは、遠く離れたところでまだサッカーに全力を注いで日々進化を遂げている高校の同期たちに新しいことを始める勇気もない自分がおいていかれないようにするにはサッカーしかないと思ったのかもしれません。

長々と書いてしまいましたが、結局のところ、やめないという決断をしたからこそ今こうして新しい環境でサッカーをもう一度心の底から楽しい思える日々を送れています。様々な経歴を持った尊敬するところしかない面白い同期13人や先輩、後輩に出会うことができ、このチームに所属できていることを本当に誇りに思います。
だからこそ本当にサッカーを最後にしようと決めている2年後の引退試合の時には同期と笑って、仲間と勝って笑顔で最高の締めくくりができるようにしたいです。
ここまで読んでいただきありがとうございました!