今回の引退ブログを担当させていただきます、4回生マネージャーの衣川綾乃です。
引退した日にみんなに向けて想いを話そうと思っていましたが、突然決まってしまいうまく話せなかったので、今ここに書こうと思います。長くなりますが最後まで読んでいただけると嬉しいです。

高校からマネージャーを始めて7年、こんなに誰かのために全力を注ぐことは今後もうないと思います。それほど私はこの7年間に全てを捧げてきました。だから本当に短く、この部活生活はあっという間に終わってしまいました。引退した今、自分の中が空っぽになっている気がします。

コロナ禍で始まった部活動は、マネージャーのあらゆる仕事が規制されて代わりに事務仕事が増えました。でも周りから見えるのはグラウンドでの仕事だけで、厳しい言葉をかけられることもありました。何のためにいるのか自身の存在意義が分からなくなり、何もできない自分をただ責め続けていました。

特に2回生で同期の選手と一緒に担当していたIリーグの仕事では、大学会場が使えず試合会場確保のために公共施設を探す日々。計何十人の施設のおじちゃんと電話で話したか。授業中も電車でも、いつでも頭の中はそのことばかりでした。正直この年は色々なことが重なりあまりにも辛く、本気で部活を辞めようかと思った時もありますが、どうしても辞められなかった。それは練習を積み重ねた選手がピッチで躍動している姿を一番近くで見ていたかったから、そして何かを途中でやめることが悔しかったからです。

私たちマネージャーやスタッフのモチベーションは、すごく難しいものです。実際にプレーをするわけでもない、自分の行動が直接的に勝敗を決めるわけでもない。試合に負けて悔しいけど、練習をして上手くなれるわけでもない。でもだからこそ、チームの雰囲気や勝利して選手が喜び合っているその笑顔が、最大の原動力になっていました。

選手やコーチが何かを欲している、それを先に感じ取るのは決して簡単ではなく、普段の練習や試合など、回数を重ねるごとに毎回反省と勉強の繰り返しでした。4年を過ごしてきた今でも完璧だとは到底言えません。試合のベンチに入らせてもらっている時、全てを尽くすために真剣になりすぎている私に対して、

「あやのちゃん、そんな真剣な顔してたらあかん、笑顔にならなぁ、笑顔」

と総監督が声をかけてくださり、自分がやるべきことはただ必要なことをサポートするだけではない、雰囲気を作ることも大事なんだと気付かされました。それ以降は試合前やHT時、たとえチームがどんな状況であっても笑顔でみんなを送り出すようにしていました。

オフでも一斉休暇でも、日にちなんて関係なくLINEやメールが鳴り止まない毎日に、通知音に対してストレスを感じたりその幻聴がしたりもしました。ミスを1つすると信頼を一気に失うその重圧など、体力的にだけでなく精神的にも辛いことが多かったです。
でも選手のみんなが、同志社という看板を背負い大きなプレッシャーを抱えながら戦い続ける姿をみて本当にかっこいいと思ったし、この人たちのために全力を注ぎたいとそう強く思えました。

最高学年のマネージャーが1人で、選手はもちろんスタッフのみんなにもやりにくさを感じさせたこともあるかと思います。それでも最後まで頼ってくれてこんな私にサポートを任せてくれたこと、本気で全国大会に連れて行くと語ってくれたこと、本当に嬉しく思っています。そして何より、自分一人では決して行けなかった様々な舞台へ連れて行ってくれた選手のみんなには本当に感謝しかありません。

マネージャーというチームを支える立場でしたが、苦しい時や辛い時、私自身がチームメイトに助けられていました。紛れもなくみんながいなければ最後までやり切ることはできていなかったと思います。私はこの同志社大学体育会サッカー部に入部して本当に良かったと心の底から思いますし、このチームメイトを誇りに思います。

最後に、何かの選手ではなくマネージャーを選択した自分を応援し支えてくれた両親や友人、最高の同期、先輩、ふざけたりいじったりしてくるかわいい後輩たち、これまで関わってくださったすべての方々に感謝しています。


みんなのことが大好きです。
出会えてよかった。

今まで本当にありがとうございました。