「照千一隅」 平手翔
こんばんは。今回部員ブログを担当させていただきます、文化情報学部 2 回生の平手翔 です。お恥ずかしい話ですが、部員ブログの文章を提出する旨の連絡が来てから、授業の空 き時間や通学時間などを利用してブログのテーマを考えていましたが、本当に何も思いつ かなかったため、私が高校 3 年生の時にサッカー部の引退式で後輩に話したスピーチの内 容を書かせていただこうと思います。ちなみに私の母校は比叡山高校で、高校から大学へは 父親と全く同じ進路をたどっています。そのため仏教からキリスト教へ、親子揃ってパウロ 並みのスピードで回心を果たしているという、いかにも日本人らしい小笑いエピソードを 持っています。
閑話休題、ミスは誰にでもあるものです。特にサッカーにミスはつきものです。私もサッ カーが下手なので、ありえないほどミスをします。しかしミスをしてしまった本人は多少な りとも責任を感じてしまうし、ネガティブな感情になってしまうことが多いと思います。私 はそこで、「プラスの声掛け」が必要になると考えています。ミスをしたことは本人が一番 わかっていますし、その周りにいる人間がするべきことは、ポジティブな声をかけて次を促 し、全員でそのミスをカバーすることです。極端な話、ミスを叱責し糾弾している時間ほど 無駄な時間はないと考えています。あくまで経験談ですが、ポジティブな声掛けが一人一人 から聞こえるようになると、自然とチームの雰囲気がよくなり、良いプレーが出やすくなる 気がします。ここで生まれるチームの一体感こそが、チームスポーツの醍醐味であり、勝利 への鍵になります。だからこそ私は、サッカーをしている間はポジティブな声を出し続ける ようにしています。声質の都合であまり声が通らないという致命的な問題はあるものの、自 分より上手な周りの選手が気持ちよくプレーできるような環境を作り、そしてチームの一 体感を高めることが、自分がチームに貢献できる術だと思うからです。
以上、私が高校の後輩に話したスピーチの大まかな内容になります。この話が功を奏した 可能性は限りなく低いのですが、翌年に後輩たちは母校を初の全国大会に導いてくれまし た。自分自身、当時のこの考えを今でも変わらず持っていますし、サッカーだけでなく普段 の生活にも通じるものだと考えています。もちろん失敗をしないことが一番ですし、失敗を しないように努力する必要はあります。それでも失敗してしまうのが私たち人間です。要す るに、失敗しない事よりも、失敗してもまた挑戦できる環境の方が大事だということです。 そういう環境作り、プラスの声をかけることをまずは自分から頑張ってみましょう。きっと 周りの人もついてきてくれると思います。私はこの自分の人生観みたいなものを育んでく れた比叡山高校サッカー部に心から感謝しています。比叡山高校サッカー部、良いチームで すよ。母校の宣伝を挟みつつ、ここまで読んでいただいた皆様の心に少しでも響いていれば 幸いです。
まとまりがなく拙い文章でしたが、最後まで読んでいただき、ありがとうございました。