「人として」

 みなさん初めまして、同志社大学2回の中里です。今の自分の気持ちを書きました。長いので時間があれば最後まで、忙しければ最後だけでも読んでいただければ伝わると思います。
 
 最近怪我をしてサッカーから離れた事により、色々な事を考えるようになりました。なりたい姿、今後やりたい事、自分の将来についてです。
 
 私は幼稚園の頃、サッカーに出会いました。小さい頃、アイスタで見た清水エスパルスの選手たちのプレーを見て子供ながらに感動し、いつかこうなりたい!そう思いました。そこから約15年間、将来の夢はサッカー選手になるんだ!と漠然と思い続けて大学までサッカーを続けて来ました。

 中学、高校とありがたい事にエスパルスの下部組織でサッカーをさせてもらい、様々な経験をしました。素晴らしい指導環境の下、同期をはじめ、先輩後輩にも恵まれ、熱狂的な応援をサポーターさんからもらいました。本当にありがたい経験だったと思います。  
そんな中、当時を振り返ると、他の選手に比べてトップチームに昇格する事に対して現実的に捉える事ができていなかった気がします。それが怪我のせいなのか、ライバルに敵わないと思っていたのかは分かりません。
 
 ユース時代、将来の具体的な目標を決める機会がありました。多くの選手が、トップチーム昇格や、代表メンバー入り、海外進出を掲げる中、私の最終目標は人として自立する事でした。(もちろん書き直しました。。。)
思い返すと、その時から私は自分の将来、大きく言えば人生について考えていた気がします。サッカー選手の平均引退年齢は26歳くらいとされており、人生の4分の1程度だと考える事が出来ます。そのため、人生について考えた時、どうしてもサッカーだけでは自分の将来の想像がつきませんでした。自分に自信がないのかもしれません。でもサッカーを辞めたいと思ったことは一度もありません。サッカーと出会ったその日から私の中で唯一変わらないのはサッカーを楽しむ気持ちです。これだけで私がサッカーを続ける理由としては十分な気がします。

 話がだいぶ逸れましたが、人生の中でサッカーに全力を注ぐ事ができるのはあと数年です。もちろん大学に進学した理由は成長して夢を叶えるためであり、今もそのつもりです。でも、私は他の選択肢も持っていいと思います。本気でサッカー選手を目指す人にとっては逃げ道と捉えられるかもしれませんが、本気で自分の将来を考えると選択肢は多い方がいいという考えに至りました。

 怪我をしている今だからこそ、出来ることも多くあります。毎日色々な事を考え、行動する事で自分の選択肢が増え、余裕が生まれると思います。それがサッカーに全力を注ぐ事につながれば嬉しいですし、最終的に進路を決める時に後悔しないようにするべきです。サッカーは楽しむもの、そこだけはブレずにこれからも自分自身と向き合っていきたいと思います。

長くなってしまいましたが最後まで読んでいただきありがとうございました。