瀬田神様と「よりどころ感情」 | 同志社大学ボート部公式ブログ

 こんばんは。三回生の大隅です。

寒波の影響か、昨年よりも寒い12月を迎えた気がします。


 さて、最近、瀬田川には瀬田神様がいるのではないかと、本気で考えています。

つまり何が言いたいのかというと、日々の練習を瀬田の守り神が見ているのだということです。


新体制になり、厳しい冬の練習が始まりました。相変わらず朝の練習は暗くて、伴走しても艇を追えないレベルです。また、夏でもないのに、モーター周りには藻が沢山。さらにはゴミや大木も落ちていて、朝の練習は常に危険と隣り合わせと言えます。冬の練習が始まってから、COXは艇には乗らず、決められた地点から、艇を見続ける毎日です。気づいたことを漕手にアウトプットすることはもちろんですが、漕手同様、冬の練習でのモチベーション維持はCOXにとっても大変重要になるでしょう。


毎朝、定点観測をしながら、さまざまな人との出会いもあります。年配の人は昔から瀬田川を見てきていて、40年前は透き通っていて、川の底が見えたと話してくれます。小さなことから「勝利」に結びつくと言って、一緒にゴミを拾ったり、多くのアイデアをくれるOBの方もいて下さいます。強いチームの艇庫は綺麗であると言われますが、船台が綺麗であるのもまた然り。もちろん、瀬田川も綺麗でなければなりません。瀬田川が汚染されれば、練習環境も悪くなり、自分たちの首を絞めることになりかねません。私たちは、常に練習できる環境に感謝しなければなりません。練習前と後に、船台から瀬田川に向かって、「お願いします」「ありがとうございました」と言うのは、最低限の礼儀だと言えます。


瀬田神様はきっと見ているに違いないでしょう。


 さて、話は変わりますが、みなさんは、「よりどころ感情」というものを知っていますか。これは、自分が辛いとき、大きな舞台に立っているときに、何かにすがる感情のことです。人は少なからず、この「よりどころ感情」を持っていると思います。例えば、来年のインカレで、絶対にこの試合に勝たねばならないと思ったとき、無心でも人は無意識の内に何かにすがると思うのです。去年の冬練で、自分は圧倒的な量を漕ぎ、密度の濃い練習をしたから、絶対勝てる、というように。


これはメンタル面の話ですが、そういった意味ではクリスチャンの選手はいざとなった時強いのだと思います。彼らには特定の宗教(何か信じる教義)があり、大きな舞台で、彼らは、自分たちの自信とともに、神様がついているから絶対大丈夫だという強いメンタルの基盤があります。日本人にはわからない感覚だと思います。


艇庫の掃除や、船台掃除、小さなことかもしれないけれど、そういう当たり前のことをして、日々練習環境に感謝をすることで、私たちは、厳しい練習をしてきたことに対する「目に見える」自信とともに、「目に見えない」自信を獲得できると思います。


 では、この辺で失礼します。