「愛するということ」エーリッヒ・フロム | 道玄坂で働くベンチャー課長だったひと

道玄坂で働くベンチャー課長だったひと

Il n'est qu'un luxe veritable, et c'est celui des relations humaines.
Saint-Exupery(真の贅沢というものは、ただ一つしかない。それは人間関係の贅沢だ。
サン=テグジュペリ)
 

フランスから帰国してから、
フランスの友人と頻繁にやりとりするようになり、
エーリッヒ・フロム「愛するということ」を
読むということで、あっちはフランス語ですが、
自分も気になってAmazonお急ぎ便で注文し、
翌日午前に到着し、昼休み1時間を利用し読了しました。

エーリッヒ・フロムはドイツの思想家で、
「自由からの逃走」が有名で、自分もかつて読みましたが、
この「愛するということ」も調べると有名な
著作のようですが、知らずにいました。

この本の原題は "THE ART OF LOVING" 、
ここでいうARTは芸術ではなく、技術の意味です。

いろんな角度から愛につういて論じながらも、
内容が哲学的な部分と感じる部分もあり、
難しいのですが、この本に書かれていることを
現実に落とし込もうとすると、どうしても乖離があります。

一部、共感した箇所を紹介します。

「自分の人格全体を発達させ、それが生産的な方向に向くよう、
全力をあげて努力しないかぎり、人を愛そうとしてもかならず失敗する」

「一人でいられるようになることは、愛することができるようになるための
一つの必須条件である。もし、自分の足で立てないという理由で、
誰か他人にしがみつくとしたら、その相手は命の恩人にはなりうるかもしれない
が、
二人の関係は愛の関係ではない。」

う~ん、なかなか悩ましいものです。。


愛するということ/Erich Fromm

¥1,325
Amazon.co.jp