ベトナムに到着! | 道玄坂で働くベンチャー課長だったひと

道玄坂で働くベンチャー課長だったひと

Il n'est qu'un luxe veritable, et c'est celui des relations humaines.
Saint-Exupery(真の贅沢というものは、ただ一つしかない。それは人間関係の贅沢だ。
サン=テグジュペリ)
 

約6時間のフライトを経て、
トランジットの目的地であるベトナムのホーチミン空港に到着しました。

気温は27度で、ものすごく暑いというわけでもありませんが、
湿気があり、ジメジメしています。

考えてみると、ヨーロッパは各地を回っているものの、
東南アジアは初めてです。

とりあえず、タクシーで市街地に出るといいとのアドバイスを
ある方からTwitter上でもらい、タクシーの運転手に5ドルで連れてってくれ、
というといいと聞いていたので、その通り実行し、運転手も承諾し、
スムーズにいったかのように思えました。

ベトナムはバイクが多いことは知っていましたが、
隙間を縫うようにして走り、自分のタクシーの前で、
バイク同士でさっそく衝突事故を起こしていました。


目的地の中央郵便局付近になって、突如ドライバーが車から降り、
自分は病気で気分が優れないのでということで、
言われるがままに後ろの車に乗り換えました。

まあ、その病気による入れ替わりも、
発展途上国の常識からすれば、グルになって計画的に
仕組まれていることであり、5ドルのはずが結局18ドル支払わされ、
80ドルで1日案内するといいいだす始末。

とりあえず中央郵便局に到着しましたが、タクシーに乗っている途中から
ザーザーな雨になっており、折りたたみ傘も持ち合わせていないので、
ぼったくられて気分が優れないまま、身体を雨に委ねながら、
中央郵便局の中に入りました。

フランス統治時代の名残りがある建造物ということでしたが、
特別感動するでもなく、やることがなくなって途方に暮れました。

すぐ前にある大聖堂にも行きましたが、つくりが中途半端でいまいち。

とりあえず、カフェでひと息つこうとアメリカ系のカフェに入りましたが、
自分は持ち合わせがドルしかなく、ドルも使えるのですが、
ドルの場合、おつりがでないため、タクシーでぼったくられた際、
1ドル札を使い切ってしまい、10ドル札しかサイフになく、
結局何も購入せず、再び外に出ました。

ベトナム(ホーチミン)の街を歩いていてわかったことは、
なかなか道路を渡れないということです。

バイクの交通量が異常に多いというのも1つの原因ですが、
もう1つは信号が少ないため、バイクや車が途切れるタイミングを
見計らうのですが、まあ見事なくらいにシームレスで、
歩行者なんかお構いなしに続々とバイクがやってきます。

その道路を渡るための唯一の解は地元の人が横断するタイミングで、
一緒についていくことです。

もちろん排気ガスで空気が悪く、バイクの人もマスクをしている人を
よく見かけます。

特に交差点などは、文字通りカオスになり、
渋谷のスクランブル交差点状態になっている箇所を発見しました。

photo:01



ここは信号がなく、よく見たら警察が交通整理していましたが、
その警察の格好も薄茶色で目立たなく、警察自身が危ないのではないかと
心配してしまうほど。

静止画像ではなかなかそのカオスぶりが伝わらないと思いますが、
動画でも撮影したので、今度YouTubeでアップしておきます。

建造物がいまいちだったベトナムですが、
一番面白かったのがその交差点で、しばらくその場から離れず、
1時間から2時間ほど、その場でずっと過ぎゆくバイクを眺めていました。

人間観察ではないですが、ずっとみているといろんなものが見えてきて、
バイクはベトナム人にとって、単なる生活の足、移動手段ではなく、
ベトナム人のアイデンティティそのもののような気がしました。

日本では原付を含め、バイクを乗る人というのは、
ある程度、年齢層をカテゴリー分けできると思いますが、
ベトナムは本当に多種多様で、2人乗りや3人乗りは日常で、
いわゆる車の代わりにバイクで家族を連れて移動しています。

ベトナムは親興国として、急速に経済成長をしていますが、
街中を歩いていて驚いたのが、どの国に行ってもみられる
物乞いがほとんど皆無だったことと、いわゆる犬のふんのようなものもなく、
そもそも犬を連れて散歩している姿すら見かけませんでしたが、
治安も特別悪いわけでもなく、危険な交通事情を除けば、
かなり水準が高く、ベトナム人における貧富の差もさほどないように感じました。

結局ベトナムの通貨であるベトナムドンに両替しなかったため、
市内では一銭も使わずに、言葉もよくわからないまま、
タクシーで空港に向かいました。

ベトナムに滞在して何をしたかといわれれば、交差点で
バイクが過ぎゆくのを眺めていただけですが、
そのバイクの中にベトナム人の気質を見い出した気がし、
個人的には満足しています。

そんなベトナムでのトランジットでした。。



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