「もしも」起業物語 | 道玄坂で働くベンチャー課長だったひと

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Il n'est qu'un luxe veritable, et c'est celui des relations humaines.
Saint-Exupery(真の贅沢というものは、ただ一つしかない。それは人間関係の贅沢だ。
サン=テグジュペリ)
 

みなさんは、ドロップシッピングをご存知でしょうか?

ドロップシッピングは略してドロシピをいいますが、
比較的新しいECサイトにおける販売形式です。

本屋にもドロップシッピング関連の本はいくつか並んでいます。

日本におけるドロップシッピングの代名詞といってもいいのが、
「もしも」というサービスです。


道玄坂で働くベンチャー課長


もしもHP
http://www.moshimo.com/

「もしも」を運営しているのは、株式会社もしもですが、
その社長兼創業者である実藤裕史さんが、
その現在にいたるまでの生い立ちを、
「もしも落ちこぼれが社長になったら…」という本を、
2008年に記しています。

そもそもドロップシッピングとは、
無在庫販売形式をとっており、いわゆる代理店のような形式で、
在庫を持つ必要がないので、仕入れる必要もなければ、
在庫リスクも存在しません。

アフィリエイトとの違いですが、
アフィリエイトは自分のサイトから、その対象となるサイトへ誘導し、
一定基準を満たせば、成果報酬が仲介会社を通じて、
サイト運営者に入る仕組みになっていますが、
アフィリエイトはちょっとした小遣い稼ぎ程度には、
なるかもしれませんが、単価が安く、PVが多いことが前提なので、
あまり儲からないのが実情です。

ドロップシッピングについては、
もしもに入会すると、もしも内にてたくさんの商品があり、
その中から売る商品を選択して、自分で価格設定できます。

ドロップシッピングについて、すべてを説明するのは難しいですが、
実際にドロップシッピングを今年の春に開始され、
大々的な成功を収め、全国30万店舗の内、2位になってしまった、
方のブログは参考になると思います。

[副業のお店が年商10億円ペース]外資系金融のサラリーマン日記
http://ameblo.jp/skip92/entry-10604343736.html

このもしもの創業者である実藤さんですが、
もともとはアフィリエイトプログラムをつくっており、
2005年11月に、「日本人が知らなかったネットで稼ぐ新手法ドロップシッ
ピング」
という本を読んだのがきっかけでした。

もともとアフィリエイトの方が苦労がありつつも、
売上月300万までにした実績もあり、
エンジニアを集め、ドロップシッピング事業を開始します。

その後、ネットプライスから5000万の出資を受け、
ネットプライスグループ会社となり、2008年3月には、
単月黒字化を実現しました。

創業者の実藤さん自身、それまでの人生において、
大きな交通事故にあい、生死をさまよったり、
何度もの挫折を経験し、落ちこぼれと自認しています。

ドロップシッピングも一時は、アメブロを運営する
サイバーエージェントが参入するという事態になったこともありました。

起業のために大きく役立ったのは、
学生時代のインターンでオイシックスで働き、
インターネット黎明期において、朝10時から朝4時まで働く社員たちや社長と
一緒に働いた経験であるといいます。

この本は、比較的、等身大に描かれているので、
起業やドロップシッピングに興味のある方は、
読んでみてはいかがでしょうか。。

もしも落ちこぼれが社長になったら…/実藤 裕史
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