ザッポスのDNA | 道玄坂で働くベンチャー課長だったひと

道玄坂で働くベンチャー課長だったひと

Il n'est qu'un luxe veritable, et c'est celui des relations humaines.
Saint-Exupery(真の贅沢というものは、ただ一つしかない。それは人間関係の贅沢だ。
サン=テグジュペリ)
 

ザッポス、新しい発泡酒ではありません。
 
靴の通販サイトで、かつて
アマゾンがライバル視したほど特徴ある会社。  
 
靴のオンライン販売、いまでは当たり前ですが、
その発端は、ザッポス。
 
「靴は必ず試着」という常識をくつがえし、
「送料も返品も無料。しかも返品は何回でもOK」
という型破りのサービスを生みました。 
 
そのザッポスが掲げる10コア・バリュー
 
1  サービスを通して、WOW(驚嘆)を届けよ
2  変化を受け入れ、その原動力となれ
3  楽しさと、ちょっと変わったことをクリエイトせよ
4  間違いを恐れず、創造的でオープンマインドであれ
5  成長と学びを追求せよ
6  オープンで、正直な人間関係を構築せよ
7  チーム・家族精神を育てよ
8  限りあるところからより大きな成果を生み出せ
9  情熱と強い意志を持て
10 謙虚であれ
 
ザッポスのコンタクト(コール)センターには、
マニュアルがなく、対応は、社員一人ひとりの
判断に委ねられており、返品や返金処理、
特別配達の手配、クーポン発行など、
多大な権限と責任を与えているのです。
 
こういう風土もCEOのトニーが、
創業当時、会社が楽しくて仕方なかったのに、
100人くらいになったとき、もう楽しくなくなり、
それから企業文化を大切に考えるようになったから。
 
そのトニーは、ノー・ドア・ポリシーで、
他の社員と同様に、パーティションで区切られた
狭いエリアに座り、肩を並べて仕事。
 
また、採用も特徴的で「スピード・デート」に
ちなんだ「スピード・インタビュー」で、
ひとつの質問を1分以内に答えなければならず、
1人5個の質問、ローテーションでさらに5回、
計25個の質問に対し即答し、
そうすることによって、「地」がはっきりするのです。
 
社員に、顧客に、幸せを届けること、
それが会社を長期的繁栄に導く最強の戦略であると。

ザッポスにちなんだエピソードは数限りなく、 
英語ではありますが、ザッポスのブログも、
映像入りで、非常に雰囲気が感じとれます。
 
http://blogs.zappos.com/blogs

また、斉藤 徹氏のザッポスに関する記事も参考になるので、
掲載しておきます。

http://blogs.itmedia.co.jp/saito/2009/12/wow-8432.html
 
石塚しのぶ『ザッポスの奇跡』

ザッポスの奇跡 The Zappos Miracles―アマゾンが屈したザッポスの新流通戦略とは/石塚 しのぶ

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